軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

覚えてません!!

「隊長すいません、少しいいですか」

グランパルスへ向って馬車が進んでいる最中に御者席のムーアさんがそう声を掛けてユリアンが真剣な顔で口を開く。

「何かあったの?」

その問いにムーアさんが前を見ながら口を開く。

「少し進んだ街道の脇に見覚えのある顔がこちらに向かい手を振ってるのです」

ムーアさんの言葉を聞きユリアンは馬車が走っているのに馬車のドアを開けて顔を出し・・・・そして『全員止まって!!』と声を上げる。

そしてその言葉を聞き馬車が止まる。

「誰がいるの?」

私がそう聞くけど私の質問に答えずに馬車を降りて何処にいってしまったので私は追いかけるように馬車を降りてユリアンが歩い行った方向へと視線を向けるとユリアンが真剣な顔で私の知らない30代の男性が喋ってるのが見える。

「誰あの人?」

そう呟くと隣にいるディアナが深い溜息をつく。

「リアも会った事があるわよ?」

「は?」

ディアナの言葉にそのユリアンと話している男性をよく見てみてるけど全然覚えのない顔だった。

「・・・・・・・本当に覚えてないのね」

私を見ていたディアナが再びため息をついた後に口を開く。

「グランパルスの衛兵長よあの人」

・・・・・・・・・・・・・・覚えてません!!

「え?何でそんな偉い人が此処でわユリアンと話してるの?」

「さあ?」

首を傾げる私にディアナも一緒に首をかしげる。

「あれ?」

2人が話している姿を5分ほど見ていたらユリアンがこっちを向いて口を開いた。

「全員集まって!!話があるわ!!!」

衛兵長さんとの話し合いが終ったらしく私達を集めて聞いた事を教えてくれるみたいだ。

「行こう」

ディアナの言葉に私は頷きユリアンのいる所へと歩いて行く。

「全員集まったわね?これから先程衛兵長から聞いた話を皆にも話します」

集められた誰もが真剣な顔でユリアンに視線を向け、その視線を受けながらユリアンが真剣な顔で口を開く。

「グランパルスが賊の手に堕ちました」

・・・・・・・・・・・・は?何言ってるのさユリアン?と思っているとユリアンが再び口を開く。

「グランパルスが賊の手に堕ちたわ」

同じ事をもう一度言った事でその事が事実だという事が全員の頭で理解する事が出来た。

「静かに」

ざわめく調査員を見ながらユリアンがそう言うと誰もが黙りユリアンに視線を向ける。

「領主様は無事に連れ出す事が出来たという話よ、グランパルスは墜ちた詳細な話を今からするわ」

グランパルスってかなり衛兵さん達の質は良かったはずなのに街を奪われるなんてどんな方法で街を落としたんだろう?

「ここ暫くグランパルスの周囲に盗賊達が活発に活動していたらしいのよ、そして街を奪われた日グランパルスから1時間の距離に大規模の盗賊団・・・・約500人がいるが確認されたから衛兵500人と探索者100人で討伐隊が組まれその地へと向かい戦闘に入った」

ほうほう。

「その時に街のほうで討伐隊と戦っている盗賊とは別の200人規模の部隊がこの街を襲って来た」

あれ?

「でも200人規模なら街に残ってる衛兵さん達でも相手出来るよね?」

この街にどれくらいの衛兵さんがいるのかは判らないけど100人規模なら対処可能のはずだよね?と思いそう言うとユリアンが首を左右に振り口を開く。

「その集団はかなりの使い手だったらしい・・・・特に2人・・・剣の使い手と魔術師・・・残りもそれなりの強さを持っていて・・・しかも籠城しようとしていたら内側から門を開けられたらしいわ・・・・それを見て衛兵長ももう持たないと判断して領主様を連れて脱出したとの事よ」

なんか物凄い事になった来たよ?