作品タイトル不明
冗談です!!
その日の夜私達は再び私の部屋に集まった。
「それじゃあ今日聞いて来た情報を皆に伝えるわ」
予定通りしっかりと情報収集して来たらしくユリアンがそう口にしたので私達はユリアンの話を聞き逃さないように気を引き締める。
「まずは・・・・私達の捕らえた盗賊団はキルアスキルと接触していた事が明らかになった」
うわぁ・・・・考えすぎだといいなと思っていたのにユリアンの読みが合ってた!
「しかも盗賊団と接触した人物がウラットの可能性があるわ」
うわぁ・・・・もう聞き飽きたよその名前。
「で?キルアスキルは何を企んでるの?」
私がそう言うとユリアンが苦笑する。
「判らないわ」
は?
「え?ウラットと盗賊団は会って何かを決めたんでしょ?」
私がそういうとユリアンが真剣な顔になり口を開く。
「ウラットは盗賊達に活動資金を渡した後に『キルアスキルは彼方達が活動する事を喜ばしく思っている』と言い残して去って行ったらしいわ」
ん?お金を渡しただけ?キルアスキルは何がしたいんだろう?と思い首を傾げる。
「もし今回みたいな事をグランパルス方面で躍動している多くの盗賊達にしているとすればかなり厄介な事になるわ」
まあ活動資金を得られたのなら単純に武器を揃えて戦力アップするしね。
「ユリアンはどう見る?」
私がそう言うとユリアンが少し考えてから口を開く。
「おそらくキルアスキルの狙いはグランパルス方面の治安の悪化だと思う」
まあその可能性が一番高いだろうね。
「本当に厄介だね」
キルアスキルのせいで無関係な人達がつらい思いをする事になる、しかも現状では何も出来ないって事なんだよね。
ユリアンは真剣な顔で周囲を見渡して口を開く。
「昨日も言ってけど私達はキルアスキルが何かを仕掛けて来る前提として動きます。まあキルアスキルが暗躍しているのは確かな事だし治安も悪化してくるから気を引き締めるしかないでしょうけど」
そうなんだよねユリシーズへ行く旅路は必ず盗賊が襲ってくると思っていた方が良いと思う。
「まあ何とかなるでしょ」
盗賊が武器を揃えた所で私達が遅れを取ることはまずないと思う・・・・・たぶんね!!
私がそう呟くとディアナが微笑む。
「まあね、リアはともかくとしてユリアンや調査隊のメンバーはかなりの実力者だから、それにリアと私・・・襲撃されても遅れは取らないでしょ」
むしろ返り討ちにしちゃうよ?盗賊相手に手加減は無用だし!!と思いながら頷いているとユリアンが微笑みながら口を開く。
「ディアナの言う通り私達は強いと思う、けどキルアスキルには【魔法】を使う術者がウラット以外にもいると思っているわ、だから決して油断はしないようにしましょう」
確かにウラットに【魔法】を教えた人物がウラット以外に教えていないとは思えない。
「わたしも教わりたいなぁ」
キルアスキルに入るのは嫌だけど【魔法】だけは教えて欲しいなぁ・・・・だめだろうなぁ。
「リア?」
私の呟きを聞きユリアンが微笑みながら私の名前を呼んできたけどなんか怖くて首を左右に振り口を開く。
「冗談です!!」
怖かった!今のユリアンがめっちゃ怖かった!!