作品タイトル不明
あの時の間抜け顔の人だ!!
「では予定通りユリシーズへ向けて出発します!」
サルーンでの休暇を終えて私達はユリシーズへと向かう日が来た。
サルーンでの休暇はのんびり出来たとしか言いようがないくらい平和だった・・・・お風呂に入ろうとしたらミーティアが逃げたりとかミーティアが逃げたりとかしか事件はおきなかったよ?ホントウダヨ?
「隊長」
御者席に座っているムーアさんが前を見てを馬車を走らせながらユリアンの名を呼んだ。
「どうしたの?」
ムーアさんが声を掛けて来る事は滅多に無いからユリアンは真剣な顔になりそう言うとムーアさんが前方を見ながら話を続ける。
「前方に女性が・・・・私達に接触しようと手を上げておりますがいかがなされます?」
まあ街道を走ってるんだから不自然ではないと思う・・・と思っていたらユリアンが少し考えてから口を開く。
「スルーしていいわ」
ん?スルーするの?まあ私はそれでもいいけどなんでだろう?と思っているとユリアンが私を見て微笑む。
「理由は簡単よ。ここら辺はまだサルーンから近いでしょ?だから何かあってもサルーンに向かえばいい」
ああ!確かにそうだね!態々止めて話を聞く程じゃないか!と思っているとユリアンが話を続ける。
「それに街から離れる為の足を探していて足代わりに頼られたり・・・・これは可能性が低いけど旅人として接触して暫く一緒に行動した後に仲間と合流して私達を襲う・・・とかも考えられるからスルーするのよ」
ああ!確かに暫く一緒に行動して私達を安心させてから襲う・・・何て事もあり得るのか、流石ユリアン頭いい!!
「わかりました」
ムーアさんがそう言った後5分後位に馬車に取り付けられている窓を見ていたらあ然としている女性の前を通りそのまま進んで行く。
「なんか驚いた顔で見てたね」
私がそう言うと隣に座っているディアナが微笑んで口を開く。
「止まってくれると思ってたんでしょ?だから驚いてたんじゃない?」
「あ」
なるほど納得!!
それから5日間私達は魔物とは戦う事はあっても盗賊に襲われる事も無く進む事が出来ていた・・・・・・いたんだけれども!!
「あの時はよくも無視してくれたね!!」
・・・・・・・・・・・何で目の前にあの時の女性が立ってるんですかね?しかもむっさい男共を連れて!!
サルーンを出て5日目・・・夜を迎える前に私達が野営の準備をしていたらティファとミーティアが前を見ながら唸り声をあげ始めたので全員が手を止めて戦闘態勢を取った・・・後に何処かで見た女性が腕を組み私達を睨みながら口を開く。
「あの時はよくも無視してくれたね!!」
ん?『あの時』・この人とどこかで会った・・・あ!あの時にスルーした人だ!!
「あの時の間抜け顔の人だ!!」
やっと思い出してそう声を上げると女性が私を指差して睨んで口を開く。
「そこのガキ!口の利き方がなってないわよ!!目上の人にはキチンと礼を尽くしなさい!!」
その言葉に私は首を傾げる。
「え?だって貴女達盗賊だよね?私は盗賊に対する礼儀なんて持っていないんだけど」
女性はともかく女性の後ろに控えている男共約30人・・・・・どう見ても盗賊にしか見えないんだよね。
私の言葉を聞き女性は悔しそうな顔で口を開く。
「確かに盗賊だけれども口の利き方には気をつけなさいよ!!」
ええええ・・・・これは私が間違えてるの?盗賊相手だから間違ってないよね?