作品タイトル不明
ふはははは!!
【魔法】が発動せずに固まる私にタイミングを見て下がったラッツさんとユリアンが何も起きなかったので再び前に出てゴーレム達の相手をし始めディアナが私に近づいて来て心配そうな顔で口を開く。
「どうしたのリア?何かあったの?物凄く驚いた顔してるけど」
確かに驚いている、【魔法】が・・・いや・・何度も使った【サウザンドボルト】が発動しない・・・これは今までになかった事だったから・・・・何が原因?詠唱を間違えてる?
「こりゃ【魔法殺し】だな、道理で違和感があった訳だ」
などと頭の中で考えていると手元に居るニーズヘッグが意外な言葉を発し再び驚く事になった。
「ちょ!【魔法殺し】って何?教えてニーズヘッグ!!」
初めて聞く言葉にそう声を上げ戦っているユリアンとラッツさんが一度こっちを見て再び戦いに集中する。
「【魔法殺し】ってのは名前の通りの意味だよ相棒、この空間に特別な仕掛けをしてエーテルの濃度を引き下げ収束や結合を妨げるトラップとして使ってるんだ、つまりこの空間での【魔法】はあまり使えない。使えても下級魔法だろうさ」
そんなトラップがあるの?ってかシルドニア王朝の魔法文明って本当に凄くない?魔法自体も発達してるしもしもの為の対魔法に関しても凄い高度な技術があるなんて!本当に凄い!
「私に問題が無いって分かって安心したよ」
ニーズヘッグの言葉にホッと一息ついていると隣にいるディアナが真剣な顔で首を左右に振る。
「安心している場合じゃないでしょ?あのゴーレムをどうするの?このまま逃げる?」
頼りにしている【魔法】が使えないからかディアナがそう言って来たけど私は少し考えてから口を開く。
「多分倒せると思うよ」
そう言った後に私は猿ゴーレムに合成版の【ストームウェーブ】を放つ。
ゴガン!!と言う派手な音を立てて猿ゴーレムは【ストームウェーブ】に真っ二つに切り裂かれて動かなくなった。
「良し!思った通り」
帝都近くで見つけたゴーレムは普通の【ストームウェーブ】で傷しかつけられなかったけど合成版の【ストームウェーブ】ならしっかりと効いたみたい!いやあ合成魔術を覚えて良かったよ!!
「さて騎士のほうも」
そう呟き騎士ゴーレムにも合成版の【ストームウェーブ】を放ちしっかりと倒す。
「ねえリア・・・・この場所は【魔法】が使えないのよね?なのに何で【魔術】は使えたの」
ディアナが不思議そうな顔でそう聞いて来たので私は首を傾げ・・・納得した!ディアナは魔術師じゃないから【魔法】と【魔術】の違いが判らないんだ。
「簡単だよ【魔術】と【魔法】は使ってる力が違うんだよ、【魔法】は周囲に漂っているエーテルをかき集めて使うんだ、そして【魔術】は術者の体内魔力・・・マナを外に出すことによって【魔術】を発動させる、だからこの場所の【魔法殺し】は魔術師には通用しないんだ」
此処は魔術師・・・いや・・・魔導師には意味がないトラップなのだ!!ふはははは!!
「ゴーレムを近くで見たかったけどしかたないよね」
流石に命には変えられないからね・・・・でもゴーレムがどんなふうになってるのか近くで見たかった!!
「リアお姉さん、倒したゴーレムを見て何かあるかもしれないですよ?調べてみましょう」
おお!ナイスな提案だリッカちゃん!!