作品タイトル不明
うっ!何でわかった!!
「何を・・・よろこべ・・・と?」
恐る恐るという感じで聞いてくるユリアンに私は首を傾げる。
「え?だって私達はまだ成長できるって事じゃん?メイドさんも成長できると思ってユリアンの事を指導してくれたんでしょ?それって喜ぶべき事でしょ?」
私がそう言うと全員が目を見開き固まる。
「私達はまだまだ強くなれる・・・・あ!そう言えばニーズヘッグ」
何故かここまで一言も発していないニーズヘッグに聞きたい事があったのでそう声を掛けると『何だ?』いつもみたいなふざけた口調ではなくとても真剣な口調でそう聞いて来たので私は気にせずに話を続ける。
「あの【サウザンドブレイブ】って魔法は上位魔法 だよね?」
まだニーズヘッグから教わった魔法の中には【サウザンドブレイブ】って言う魔法は無かったから次に教えてもらうなら【サウザンドブレイブ】いいかな?と思いそう聞くとニーズヘッグが黙り込んでしまった。
「どうしたのさニーズヘッグ?」
「・・・・知らないんだ」
ん?小声で聞き取れなかったよ?
「え?聞こえなかったんだけど?」
「だから・・・俺も知らない【魔法】だったんだよ!!」
「・・・・・は?どういう事?ニーズヘッグって全部の【魔法】を知ってるんじゃなかったの?」
いきなり変な事を言いだすニーズヘッグに私がそう言うとニーズヘッグが混乱しているのか真剣な口調のまま話を続ける。
「そうさ!俺はあの時代の天才である賢者ムーシアと共に過ごしてあの時代に存在した【魔法】を全て覚えているはずなのだ!確実に【魔法】だというのはわかるが【サウザンドブレイブ】などと言う【魔法】を知らぬ!!」
その言葉に私は疑問を感じた。
「何で【魔法】だと言い切るの?」
「エーテルを使っているのを確認している」
ああ!あの執事さんと対峙している時に大人しいと思っていたんだけどしっかりと執事さんの使う術の分析をしていたんだ?やっぱりあの変態的な態度がなければ優秀な奴なんだね!!
「ならニーズヘッグが引き篭もってから作られた【魔法】なんじゃないの?」
ニーズヘッグの話を聞いて一番可能性が高いのがこれだと思う。
「・・・・そうだな・・・俺とした事が取り乱してしまったみたいだ・・すまなかった」
「別にいいよ」
誰だって混乱することくらいはあるからね。
そう思っていると私を見ていたユリアンが再び口を開く。
「なら今後もあの2人が出て来ると思って行動した方が良いわね」
その言葉にここに居る全員が頷く。
「まあ出て来ても勝てないからどうにかしようとかは無いんだけどね」
ユリアンが苦笑しながらそう言って来たけど私は首を左右に振り口を開く。
「そんな事は無いよ、確かに戦うと勝てないかもしれないけど向こうは戦う気はないはずだから少し話をして情報収集は出来るよ」
それにニーズヘッグが知らない【魔法】があるならそれを教えてもらいたいしね!!
「・・・・・・・リア・・・・貴女・・・ただ色んな事を教えてもらいたいだけじゃないの?」
うっ!何でわかった!!
「そん訳ないじゃん!あの2人と話をするのは情報収集の為だよ!!」
私の知らない【魔法】の情報の為に!!ん?何で皆揃って呆れた顔で私を見てるの?私変なこと言ってないよ?