作品タイトル不明
朝だー!!
「朝だー!!」
あれから何事も無く夜を過ごして翌日の朝・・・わたしは野鳥の鳴き声を聞きそう叫ぶように口にして外に出ると先に起きていた調査員達が私を驚いた顔で見ていた。
「何かあったの?」
私の叫びを聞き慌てて私のテントの隣にあるテントで寝ていたディアナが剣を握りながら慌てて出て来て周囲を確認していると少し離れた場所で過ごしていたユリアンが苦笑しながら声を掛けてきた。
「おはようリアとディアナ」
「おはようユリアン!早く調査しよう!!」
私がそう言うとユリアンが更に苦笑する。
「そんなに慌てないでリア、階段は逃げたりはしないから」
「え?慌ててないよ?楽しみにしてるだけだよ?」
私がそう言うとディアナがホッとした顔で一度テントの中へと戻って行く。
ユリアンがその姿を見た後に私に視線を戻して微笑む。
「調査の前に食事を取りましょう?腹が減ってはって奴よ」
そう言われて私は頷きテントの中で寝ているティファとミーティアの事を思い出して中を見ていると2匹供寝ぼけた目で私を見上げてきたので頭を撫でて口を開く。
「朝ご飯を食べようね」
ミーティアが『ご飯』と言う言葉に目を見開き尻尾をブンブンと振りまくる。
「君は本当に食いしん坊だね」
眠気が食欲を吹き飛ばすんだからね!と思いながら身なりを整えたディアナと合流して朝食を食べた。
「さて準備はいいわね?」
少し大きめのテントの前でユリアンが全員を見わたした後にそう言うと全員が真剣な顔で頷く。
「ではいきましょう!先頭はムーアとその他に騎士が2人・・それともしかしたら罠があるかもしれないからアンディさんも先頭に」
名前を呼ばれたムーアさんが近くにいる騎士2人に声を掛けて、少し離れた場所に居るアンディさんも名前を呼ばれて前に出る。
「その後に私、ディアナ、リア、リッカで」
次に私の名前が呼ばれたので私は頷く。
「そして次に残りの調査員・・てことにします」
全員が頷きそれを見たユリアンがあらためて『行きましょう』と口にして私達は階段を降りる事にした。
「長い階段だね」
暗闇を【魔術】の光で照らしながら階段を降り始めて20分は経つけどまだ会談は続いている。
私の呟きにユリアンも前を見ながら口を開く。
「アンディさんの動きを見ると罠などはなさそうね」
言われてみてアンディさんを見てみると警戒はしてるけど何のアクションも起こしていないから罠は無いと思っているのだろう。
そしてそれから更に10分ほど降りてやっと階段が終りを告げた。
「これは・・・」
階段を降りた先にはとても巨大な空間・・・・500人は楽に入れる位の広さと高さがある空間・・・そしてその空間の中にはその広い空間を埋めるように鎮座している巨大な物体・・・・おそらくシルドニア王朝時代に作られた魔道具が鎮座していた。
「これは凄い発見ね」
ユリアンも驚きながらその巨大な魔道具を見上げながらそう呟く。
驚き固まる皆を放置して私はその巨大な魔道具へと向かい歩いて行きその魔道具にそっと触れる。
「かなり硬い物資で作られてるね、何をする為の魔道具なんだろう?」
これだけ巨大な魔道具なんだからしょぼい現象を引き起こす魔道具ではないはずだ。
私の言葉を聞きここに居る全員が様々な意見を述べ始め意見交換が始まり10分位経った頃に私達から少し離れた場所から聞いた事のない声がした。
「まさか此処を見つける方がいらっしゃるとは思いませんでした」
その声のする方向を見ると2人の男女が私達を眺めるように立っていた。