作品タイトル不明
そんな訳ないじゃん!!
いきなり笑い出した女性探索者を驚いて見ていると向こうもこっちを見て落ち着いてから口を開く。
「いやぁ・・・すまないね、話が聞こえてて聞いていたら我慢できなくてね」
目の前の女性探索者さん・・・・黒い髪を腰までのばして赤く染めてある皮の鎧を着こんだかなり美人な剣士がそう言って来たので私は首を左右に振り口を開く。
「後ろで話していればそうなるのは当然だから気にしなくていいよ」
私がそう言うと美人女性探索者が微笑む。
「見ない顔だね。この街には来たばかり?」
美人さんの言葉に私は頷く。
「さっき着いたばかりだよ」
「そうかい、その足でギルドに顔を出すってのは真面目ね」
そんな訳ないじゃん!!
「そういう訳じゃないんだけどね、ギルドに報告と買い取りを頼みたかったからきたんだよ」
私の言葉に今まで微笑んでいた美人さんが真剣な顔になり私を見てきた。
「何かあったの?」
その言葉に首を左右に振り口を開く。
「もう終わった事だから事後報告って事になるかな、だから安心して」
「ならいいけど・・」
そんな話をしていたら美人さんの番になり受付嬢が美人さんを見て微笑む。
「お帰りなさいモリア、確か今日はダークネススネークの討伐に行ったのよね?討伐出来た?」
ダークネススネーク?また珍しい魔物が出たもんだね!!と思い驚いているとモリアと呼ばれた美人さんが微笑みながら頷く。
「きっちり倒して来たわ、【ディメンションスペース】に入ってるけどこの後に解体場に持って行けばいい?」
え?この人剣士だと持ってたけど【魔術】も使えるんだ?滅茶苦茶すごい人じゃん!!
剣と【魔術】の両方を使う探索者ってあまりいないんだよね、アグリで活躍する探索者には一人もいなかったし。
「解体場でお金を受け取れるようにしておきますのでお願いできますか?」
受付嬢がそう言うと美人さん・・・モリアさんは頷いた後に振り返り私に視線を向ける。
「それじゃあ」
「うん。ご苦労様」
私がそう言うとモリアさんは歩いて行った。
「お待たせしました・・・初めていらっしゃる方ですね?ご用件は何でしょうか?ご依頼ですか?」
私はその言葉に首を左右に振り【ディメンションスペース】からギルドカードを取り出して受付嬢に差し出す。
「・・・・・これは・・・失礼しました」
ギルドカードを見て慌ててそう言って来たのでもう一度首を左右に振り口を開く。
「気にしなくていいよ。それでここに来た理由なんだけど、報告だね」
私はその言葉に受付嬢が真剣な顔になる。
「報告・・・・でございますか?」
その言葉に頷く。
「マルービサとラックスの途中にある森林にオーガの巣があった」
受付嬢がその言葉を聞き目を見開き立ち上がる。
「私達はそれを発見してオーガの殲滅と巣の排除をしてきた」
口を開こうとした受付嬢に手を翳して黙らせた後にそう続けると受付嬢は深呼吸をしてから口を開く。
「別室にご案内いたしますのでご同行お願いできますか?」
「わかった」
受付嬢がそう言って来たので私は頷き受付嬢の後について行き部屋の1つに案内された。
「今ギルドマスターを連れてきますのでお待ちください」
そう言って案内してくれた受付嬢が部屋を出ていった。