作品タイトル不明
確かに言ったね!!
「そう言えばリア」
案内された部屋に設置してある椅子に座りながらディアナが声を掛けてきたので視線を向けるとディアナが不思議そうな顔で口を開く。
「さっき女性探索者と話している時に『買い取りも頼む』って言ってたけど何か売るの?」
「ああ!それね」
確かに言ったね!!
「皆で倒したオーガを全部【ディメンションスペース】に放り込んできたんだよ、だから全部売って調査隊の皆でわけてもらうんだよ」
命懸けでオーガと戦って勝ったんだから正当報酬だよ!皆良かったねおこずかいが増えるよ!!
私の言葉にディアナが驚いた顔になった後に嬉しそうに微笑む。
「皆とても喜ぶでしょうね」
私はその言葉に何度も頷き口を開く。
「うんうん!そう思うよ!ちなみにディアナも受け取ってね?」
ディアナもオーガと戦ってたからね!!
「私のぶんもあるのか?」
「あたりまえじゃん!!」
即答すると更に嬉しそうにして口を開こうとしたところにドアからノック音がしてドアが開く。
「お待たせしました」
案内してくれた受付嬢さんが一人のおばあ様を連れて戻って来た。
「待たせたねぇSランカーのお嬢さん」
そう言って来たおばあ様は歳は70代位で背筋がぴん!!と伸びていて白くなった髪をショートカットと若い頃は美人でそのまま年を取り強い意志を感じる視線・・・貫禄のある人だった。
「あまり待ってませんよ」
私がそう言うとおばあ様は私の前にある席に座り私を真剣な顔で見ながら口を開く。
「早速聞かせてくれるかい?それとその巣があった大体の場所ってわかるかい?」
テーブルの上に地図を差し出しながらそう聞いて来たので私は地図に視線を向けながら口を開く。
「旅の途中でこの辺りの事には疎いですから大体の場所ですよ?」
そう言いながら私はオーガに襲われたところからの事を時系列順に話ていく。
「って事で大体の場所はここら辺だと思う、それと巣があった場所は【クリエイトアース】でデコボコにして来たから」
その言葉におばあ様は頷く。
「それはありがたいねぇ」
「それとこの話は領主様にも話を伝えているからね」
「「は?」」
いきなり『領主様に伝えてる』と言われて驚く2人に苦笑する。
「私達は国が編成した調査隊なんだよ。その調査隊の隊長が今領主様に会いに行ってるんだよ、で!会いに行く隊長が『領主様に伝える』と言ってたからね」
そう言うとおばあ様が納得したように頷く。
「あ!それとオーガを売りたいんだけどいいかな?」
私おがそう言うとおばあ様が頷く。
「オーガの巣で倒したオーガだね?どれ位持って来たんだい?」
「82匹」
何の反応もしないのでおばあ様を見てみると驚いてこっちを見ている。
・・・・・・・・ん?何で驚く?
「巣の殲滅だからこれくらいは普通でしょ」
そう言うとおばあ様は溜息をつき後ろに控えている受付嬢に視線を向ける。
「サムール・・・頼むよ」
「わかりました・・・それではご案内しますね」
おばあ様に頼まれた受付嬢がそう言ってドアを開けたので立ち上がり受付嬢を追いかけるように外に出ようとすると『嬢ちゃん』とおばあ様に声を掛けられたので足を止めて視線を向ける。
「今回は助かったわ。被害が出る前に殲滅してくれて感謝するわ」
私はそん言葉に苦笑する。
「私だけで殲滅した訳じゃないよ?仲間達と一緒にやったんだ・・・まあギルドマスターのお礼は皆に伝えとくよ」
「そうかい・・・なら本当に感謝していたと伝えておくれ」
「うん」
私はそう言った後に部屋を出た。