作品タイトル不明
これぞどっちも損をしない作戦だ!!
森に入ってから20分位が経ち進んで行くと【ストームウェーブ】の威力が届かなくなった場所まで進んで道がなくなった所で足を止めてユリアンが溜息をついた後に私を見る。
「こんな所まで【ストームウェーブ】が届くって威力がおかしすぎでしょ」
「え?そう?まあ合成版の【ストームウェーブ】だからじゃないの?通常の【ストームウェーブ】ならこの半分位だと思うよ?」
私のその言葉にユリアンは何故かさらに溜息をつく。
「リア?普通の魔術師でもその半分も行かないわよ?ねえ?」
ユリアンがそう言いながら一緒に来ている女性魔術師のリックスさんにそう話を振るとリックスさんが真剣な顔で何度も頷く。
「そうですよリアさん!私には絶対に無理です!!リアさんの基準が変なんですよ!!」
え?
「え?いやいや!私の基準はおかしくないよ?ね?」
そう言いながら一緒にきた残りの魔術師・・・・男性魔術師のマッサスさんにそう言ってみるとマッサスさんは何も言わずに首を左右に振るだけだった。
「え?何その反応」
マッサスさんの反応に驚いていると少し先を歩いているムーアさんが私達に視線を向ける。
「ありました」
小声でそう伝えてきたので私達はやり取りをやめて物音をたてないようにムーアさんの所まで行ってムーアさんの指差した方向を見てみると森の中にかなり開かれた場所で雨風を凌ぐ為だけに作られた家もどきが30はありそこでかなりの数のオーガがうろうろしている。
「小規模で良かったわね」
まあキングが生まれている場所だと100を超える・・・なんてこともあるからね!!と思いながらオーガの数を数えてみると52匹位しか居ないのを確認した。
「それにさっき私達が30匹くらい倒したからじゃないのかな?」
私がそう言うとユリアンが納得したかのように頷く。
「それでどうする?」
私がそう言うとユリアンが少し考えてから私達を見て口を開く。
「この数なら大丈夫だと思うわ・・・このメンバーで殲滅します!!まず魔術師の先制攻撃で混乱させつつ削りその勢いのまま倒しきりましょう」
私はユリアンの言葉に少し考えてから口を開く。
「ねえユリアン」
「なにかしら?」
真剣な顔でユリアンに声を掛けたら私が何かを考えついたのを察してそう言って来たので私は話を続ける。
「先制攻撃なんだけど私に任せてもらえないかな?」
私がそう言うとここに居る全員の視線が私に向けられる。
「ニーズヘッグにサポートを受けながらの【魔法】でどれ位になるかを見てみたいんだよ、大丈夫元々威力高いものを使うから先制攻撃としては問題ないと思うんだ」
流石にどんな影響があるのかは気にはなるけど皆に迷惑になる事はしたくないからね、本来の目的に影響に与えないようにしながら気になる事を実証し結果を知る・・・これぞどっちも損をしない作戦だ!!
私が提案した事を聞き考え込むユリアンは苦笑する。
「そんな心配そうな顔で見ないでよリア、いいわよ好きにしなさい。ただ・・・無理はしない事!!」
まあ前のスタンピードで『魔法】の使いすぎで倒れたのを見てるからそう言ってくれてるみたいだけど。
私は頷きニーズヘッグを握る手に力を籠める。
「んじゃサポートよろしくねニーズヘッグ」
「おうよ!!」
私はオーガの巣を睨むように見て深呼吸を一回した。