作品タイトル不明
酷い言い様ですよディアナさん!!
私があげた肉を食べている子犬を見ていたら少し離れた場所にあるテントからディアナが剣を持ち出て来た。
「そろそろ時間よリア・・・ってこの犬は?」
一生懸命に肉に噛り付いている子狼を見てそう口にしたディアナに私は苦笑する。
「この子は少し離れた場所で怪我して死にそうになってるのをティファが見つけたから治療してあげたんだ」
私そう言うとディアナが少し考えてから口を開く。
「この子を連れていくの?すっかり懐いてるみたいだけど?」
肉を食べ終わってすぐに私の足に体を擦り寄せて来た子犬を見ながらそう言って来たので私は首を傾げる。
「そのつもりは無い・・・・ティファ・・なんて眼で見てくるのさ」
『そのつもりは無い』と言い終わった時に足元で寛いでいたティファが私をじっと見上げて動かない。
「はぁぁぁぁ・・・わかったよ、でもティファもお世話するんだよ?ティファの弟になるんだから」
ティファを見ながらそい言うとティファが『ウミャ!!』と鳴きそのまま足元でじゃれつく子犬の顔を舐め始める。
「って事で旅の仲間が増えたみたい」
溜息交じりにディアナにそう言うとディアナも苦笑する。
「あれは仕方ないわね・・・・それじゃその子の名前を考えてあげなさいよ」
名前?そっか・・・一緒に過ごす以上名前は必要だよね!!
「うーん・・・シロ・・・シロマル・・・・毛玉・・・・シロスケ・・・どれがいいかなぁ」
私が悩み始めると何故かディアナが深い溜息をつく。
「リア・・・貴女ってネーミングセンスゼロね」
「は?」
え?酷い言い様ですよディアナさん!!私かなりネーミングセンスはいい方だと思うよ?だってオリジナル魔術の名前はカッコいいものばかりだし!!と思いながら口を開こうとしたらディアナは口を開く。
「ミーティア・・・はどうかしら?」
ん?ミーティア?おお?中々カッコいいじゃん!!
「この子が大人になって走ると白い流星みたいになるかな?と思ってミーティアって言葉が浮かんだんだけど」
不安そうに言ってくるディアナに私は何度も頷く。
「それいいよ!この子は今からミーティアだ!よろしくねミーティア!!」
ん?待てよ?もしかしてミーティアも抱き心地がいいのかな?今から睡眠をとるから確認してみよう!!
「んじゃ交代って事で頑張ってねディアナ」
私はそう言いながらミーティアを抱き上げてテントへと入り顔と体を拭き寝る準備をする。
「んじゃ寝ようか」
そう言いながら布の上に横になりティファとミーティアを抱きしめる。
「うむむ」
抱き慣れたティファはともかく子供特有の抱き心地に満足しながら目を閉じて・・・私は夢の世界へと旅立った。
「起きてリア」
ティファを抱きしめたまま眠っていると体が揺すられて目を開けてみるとディアナが私をゆすりながら起こしてくれていた。
「おはようディアナ、もう時間?」
「ええ、朝食をとった後にテントとかをしまったら出発よ」
私はその言葉に体を起こして背伸びをして目を覚まさせる。
「えっと・・・」
眠い目をこすりながら新しく仲間になったミーティアを探すと少し離れた場所で大の字で眠っているミーティアを見つけて思わず微笑む。
「可愛いわねミーティア」
ディアナもミーティアを見て私と同じようにほっこりとしているのか微笑みながらそう呟く。
「んじゃ朝食をとろうか」
ミーティアの食事は移動中でもいいなか?今は好きなだけ眠らせてあげよう。