作品タイトル不明
ああ!!そう言う事か!!
止めを刺しに行った2人を見送った後レティシアが私に視線を向けて口を開く。
「ねえリアちゃん?ずっと気になってたんだけど」
「ん?」
何かあったのかな?と思い首を傾げレティシアを見ると口を開く。
「あの騎士さん・・・・・貴女のお兄さんなの?」
「へ?」
え?何でそうなる?と思って首を傾げるとレティシアが不思議そうな顔で口を開く。
「だってずっと『アインハルト兄さん』って言ってるじゃない」
ああ!!そう言う事か!!
「アインハルト兄さんは私の兄じゃないよ、アインハルト兄さんは私の友達の幼馴染で友達の家に遊びに行った時に知り合って『僕の事はアインハルト兄さんと呼んでくれ』って言われたんだ」
それ以来シアの家に何故か行くと必ずいるんだよね、だからシアとアインハルト兄さんと3人で出かけたりお茶会をしたりしたなぁ。
「そうなんだ?結構仲よさげよね?」
「アインハルト兄さんの家は男兄弟だけらしくて私の事を妹みたいだって言ってるね」
とレティシアと話をしていたら私の後ろからアインハルト兄さんの声が。
「その通りだよ、リアは僕の妹も同然なんだ、だからリアが結婚する時の相手は僕より強い奴じゃないとダメだよ?気になる相手が出来たら会わせてね?僕は僕の可愛い妹が何処の馬の骨ともわからない奴と結婚するなんて許せない!!」
いつの間にか私の後ろに立ってニコニにしながらそう言って来たので私は苦笑しながら口を開く。
「アインハルト兄さんより強い人って・・・・確か今アインハルト兄さんって騎士団の部隊長なんだよね?それってかなり厳しい条件だよ?それにいつの間に私はアインハルト兄さんの妹になったのさ?」
部隊長を任されてるって事はかなり強いって事じゃん?と思ってそう言うとアインハルト兄さんは何か勘違いをしたのか慌てたように口を開く。
「リア?もしかして誰か付き合ってる奴がいるのか?だったら紹介しなさい、シアも居るから一緒にどんな奴か確かめるから!!」
「え?そんな人いないよ?ってか今は恋愛より研究していたほうが楽しいからね」
私がそう言うとアインハルト兄さんが何故かホッとしたように溜息をつく。
「なあ・・・・・そろそろいいか?早くお前さん等の仲間と合流してここを出た方がいいんだが?」
私達のやり取りを見ていたアゴットがそう声を掛けて来たのでアインハルト兄さんが頷き結界の張ってある元拠点に歩み寄り口を開く。
「ベルスター!!聞こえるか?俺だ!アインハルトだ!結界を解いてくれ!」
アインハルト兄さんがそう言うと結界が消え建物の入口らしき場所から1人の丸坊主騎士が出て来てアインハルト兄さんの前まで歩いて来て直立不動になり口を開く。
「助かりました隊長!それとわざわざ助けに来てもらい感謝します」
アインハルト兄さんはそれを聞き頷き口を開く。
「ベルスターもよくもたせてくれた、怪我人はいるか?」
「軽傷者が6人ほどいます、ですが移動に支障はありません」
私はそれを聞きレティシアに視線を向けて口を開く。
「レティシア、頼める?」
「わかったわ」
今は移動に問題は無くても、動いているうちにひどくなり動けなくなることもあるからレティシアに治してもらう。
レティシアが建物に入っていくのを見送り私はベルスターさんって人に声を掛ける。
「こんにちはベルスターさん、今回貴方達の救助に雇われた探索者だよ、これからみんなでここ・・・・【悠久の森】を出るけど油断はしないようにね、普通の活性化とは違い【悠久の森】の活発化は別格だから」
私がそう言うとベルスターさんが何故か困った顔で私を見ている。