作品タイトル不明
確かに厄介かも!!
私の発言に驚いていた陛下が現実に戻って来て深い溜息をつく。
「本当にニーズヘッグがフローリア嬢の手に渡って良かったなこれは」
陛下の言葉にこの部屋にいる全員が頷く。
「え?どういう事?」
なんで陛下の言葉に皆が頷くの?意味が分からないんだけど!!と首を傾げるとリリア様が私を見て苦笑する。
「もしニーズヘッグがキルアスキルの手に渡っていたら確実に厄介な事になっていたでしょ?」
「あ」
ああ!確かに!!キルアスキルにも魔導師が2人はいるんだった!!
「納得した?だからニーズヘッグは決して奪われないようにしてね?」
リリア様がにこやかな顔・・・・でも圧のある顔で私にそう言って来たので私は何度も頷く。
「判ってくれて嬉しいわ」
さすがこの国を支える皇妃様!!プレッシャーが半端なかったよ!!
「フローリア嬢、もう1つ聞きたいのだがいいだろうか?」
陛下が真剣な顔でそう聞いて来たので私は頷く。
「今回報告にあった盗賊の使った魔法に関してだが・・・フローリア嬢も使えるのか?」
私は少し考えてから口を開く。
「使おうと思えば使えますよ、ただ直ぐに・・・とはいかないかな?」
私がそう言うと【魔法】に興味があるのかエルザ様が目を輝かせて私を見て口を開く。
「それはどういう意味かしら?」
「【サモンズゲート】って魔法なんですがこの魔法には成功させるための条件があるんですよ」
私がそう言うとここに居る全員が首を傾げる。
「その条件は2つで1つは呼び出す魔物よりも強い事、そしてもう1つは呼び出す魔物の姿を詳細に覚えておかなきゃいけないって事です。私は魔物の姿を詳細に覚えていないので覚えないといけないんですよ」
その言葉にエルザ様が真剣な顔で口を開く。
「でもそれだけで魔物を呼べるというのはかなり使い勝手の良い【魔法】なのでは無いですか?」
私はその言葉に首を左右に振る。
「これはニーズヘッグが言ってた事なんだけど、あの【魔法】ってそれほど使い勝手の良い魔法じゃないんですよ」
これまで言ったのは所謂メリットだ、でもこの魔法にはデメリットも存在する。
「話を聞く限りそうは思えませんが?」
エルザ様の言葉に苦笑する。
「この魔法で呼び出す魔物は召喚者に従う訳ではないらしいです」
「「「「は?」」」」」
私の言葉にここに居る全員が同じ言葉を発し固まる。
「この魔法はただ目的の魔物を呼ぶだけらしいです、運が悪ければ召喚者は呼び出した魔物に襲われることになるそうです」
だから呼び出す為の【光の門】は召喚者から離れた場所に出現し召喚者と反対側に向かって門が開くようになっているらしい。
「そのせいであの時代の魔法使いは【サモンズゲート】をほとんど使わなかったそうです」
つまりは従わない魔物を呼ぶよりデカい威力のある魔法を使った方がいいって事で【サモンズゲート】は殆どの魔法使いから使われなかったらしい。
「なあ・・・フローリア嬢・・・それはかなりまずくないか?」
私が説明してしばらく誰もが黙り。。。。そして現実に戻って来た陛下が物凄くいやそうな顔で私にそう言って来た。
「まずいって何がですか?」
私は陛下の言ってる事がわからずに首を傾げると陛下が話を続ける。
「もしその【サモンズゲート】が使える盗賊がそれを知らずにその魔法を使っていたら厄介じゃないか?」
・・・・・・・うん・・確かに厄介かも!!