作品タイトル不明
運命だね!!
「皇帝陛下がいらっしゃいました」
諦めの極致に達した私がボケーっとしているとメイドさんがそう言いながら扉を開けてそれを見たセレーヌさん達が一斉に立ち上がる。
私も慌てて立ち上がり出入り口に視線を向けると陛下達・・・皇太子のダズティ様や皇女のエルザ様・・皇族一家が部屋へと入って来てメイドさんが席へと案内しその席に座り口を開く。
「皆座ってくれ」
陛下の言葉に全員が席に座りそれを見届けた陛下が口を開く。
「よく来てくれた、今夜は見知った顔での食事だ、無礼講でいこう」
その言葉に私を除く全員が頷く。
私?私は全然『見知った顔』じゃないから無理!!
「フローリア嬢も気楽に食事を楽しんでくれ」
陛下が頷かなかった私を見てそう言って来たので私は一応頷く。
そして陛下の言葉を聞き終えたメイドさん達が出来たての料理を一品ずつ運んできて食事会が始まった。
料理を堪能し食後のお茶を飲んでいるとリリア様が私を見て首を傾げる。
「今日はニーズヘッグを持ってきてないのね?陛下にも見てもらいたかったのだけど」
その言葉に私は苦笑する。
「今日は食事会ですから、ニーズヘッグがいると雰囲気を壊しますので」
美味しい料理を堪能したいのにニーズヘッグが変な事を言って雰囲気を壊して気まずくなってご飯の味が分からなくなる・・・・何て事もあり得るからね!!
そう説明したらリリア様が納得したような顔で頷く。
「確かにニーズヘッグは個性的ではあったわね」
あれは『個性的』って言うより『個性の塊』って言った方がいいと思う!!
「それでフローリア嬢は今回の調査でニーズヘッグを得る事が出来たが君は今回の調査を終えてどう考える?」
リリア様の納得顔を見た後に陛下が私に視線を向けそう聞いた来たので私は少し考えてから口を開く。
「私にとって今回の調査は何物にも代えがたい物を得たと考えてます」
私がそう言うとここに居る全員が私に視線を向ける。
「それはニーズヘッグを得て魔法を使う者として力量をあげる事が出来たからか?」
お?一応陛下にも報告は行ってるんだね。
「それもありますがニーズヘッグを得る事によって齎される情報が何より貴重ですから」
その言葉に全員が不思議そうに首を傾げる。
それを見て私は話を続ける。
「ニーズヘッグの元の持ち主はその時代の【魔法】全てを使える魔法使いだったそうです・・・つまりはその相棒であるニーズヘッグは全ての【魔法】の情報を持っている事になる」
その説明に全員が目を見開き固まる。
「帝都に戻って一週間・・・私はニーズヘッグに2つの【魔法】を教えてもらいました」
そう!これがニーズヘッグを相棒として受け入れた事よるメリット!!私がダンジョン内の遺跡で見つけた【魔法】はごく一部・・・それ以外の【魔法】を知る為にどうしたらいいかと考えていたらニーズヘッグを見つけた・・・もうね・・・・運命だね!!
早くアグリに戻って本格的に【魔法】の事を研究したい!!だけど残りの遺跡も気になるから最後まで調査隊には参加するけどね!!
「リア・・・・その事を聞いてないわよ?」
驚き顔のままシアがそう言って来たので私は首を傾げる。
「あれ?言ってなかった?まあ覚えたって言っても発動の確認をしただけで実戦はまだだから言うの忘れてた・・・のかも!!」
シアには言ったつもりになってました!!