作品タイトル不明
閑話 希望
私達はギルドマスターがいる執務室の前で足を止めて振り返りジェシーヌとライラを一度見てから扉に視線を戻して扉をノックする。
「誰?」
聞き慣れた声・・・・・ギルドマスターの声が聞こえたので私は深呼吸を一回して口を開く。
「モニカです、無事戻りましたので報告に参りました」
「はいりなさい」
その言葉を聞き私は扉を開けてそのまま部屋へと入りジェシーヌとライラも私に続くように部屋へと入る。
「無事でよかったわモニカ」
そう言いながら微笑むギルドマスターは同性でもドキッとするような美貌の持ち主でギルド幹部の中でも優秀な人・・・誰よりも信用できる人だ。
「ご心配をお掛けしました」
私がそう言うとギルドマスターが首を左右に振り口を開く。
「貴女が悪いわけではないでしょう?それでスケーへ達は捕まえる事が出来たのかしら?」
その問いにジェシーヌが頷き口を開く。
「逃げた5人はしっかりと捕まえたよ、それとモニカがスケーへから聞いた事も衛兵隊に伝えてあるわ」
その言葉にギルドマスターが真剣な顔になる。
「どんな事かしら?」
その問いにわたしがスケーへから聞いた事を全てギルドマスターに伝える。
「ふむ・・・・・話は分かりました、モニカに怪我はないわね?」
「はい」
「そうよかったわ・・・・・それでモニカ」
ん?
「何でしょうか?」
いきなり話を振られて首を傾げるているとギルドマスターが口を開く。
「スケーへの仲間がどれだけいるか分からない状態だから貴女は暫く危険な状況になる可能性があるわ」
・・・・・・・・あ!そこまで考えが及ばなかったわ。
「どう言う事?」
ジェシーヌがギルドマスターの言葉の意味が分からないのか首を傾げているとライラが苦笑する。
「つまりスケーへの仲間が逆恨みでモニカを狙う可能性があるって事よ」
「なるほどね」
ジェシーヌが納得したのか何度も頷く。
「それで提案なんだけど」
何度も頷くジェシーヌを微笑みながら見ていたギルドマスターが私に視線を戻してそう言って来たので今度は私が首を傾げる。
「提案・・・ですか?」
私がそう言うとギルドマスターが微笑みながら頷く。
「そう・・・貴女みたいな優秀な人材を失うのはギルドにとっては避けたいのよ・・・だから他の街のギルドに転勤しない?勿論役職付きでね」
「は?」
確かにここでは受付部署の総括を任されていたけどそんな話をされるとは思わなかった。
「それは・・・・もう決まってる事ですか?」
いきなり言われて戸惑いそう聞くとギルドマスターが微笑み口を開く。
「いいえ?でも私は本気よ?サザビーのギルドから貴女がいなくなるのは痛いけど、もしもの事を考えるとそのほうがいいとも思うのよ」
私は少し考えてから視線を戻して口を開く。
「私が望む場所に行けますか?」
「勿論よ」
なら覚悟は決まった!!
「その話を進めてください、そして私が希望する場所はーーーーー」
私の話を聞きギルドマスター微笑みながら頷く。
「あなたの希望が通るように手を回すわ」
まさかダメ元で言ってみた事が聞き届けられるとは思わなかった!やっぱり私って運がいいのかもしれないわね。