作品タイトル不明
閑話 自業自得な末路
ジェシーヌに両手両足を縛ってあるロープを切ってもらい立ち上がりながらひりひりする両手首を交互にさすりながら周囲に視線を向ける。
「スケーへは?さっきまで私を見ながらニヤニヤしてたんだけど?」
私がそう聞くとジェシーヌがニヤリとしながら口を開く。
「逃げようとしたから片腕を切り落としてから捕らえたわ」
ジェシーヌってAランカーだからわざわざスケーへの片腕切り飛ばさなくても捕らえる事が出来たんじゃないのかしら?でもまあそれもスケーへの自業自得って事よね!なんてったって私も殺そうとしていた訳だし!!
「スケーへの仲間は?」
確か仲間がいるとか言ってたのを聞いていたのでそう聞くとジェシーヌは胸を張る。
「5人は捕まえてるわよ」
5人って事はいつも一緒に居る奴等だけって事じゃないかしら?これはまた逃げられる可能性があるわね。
「ねえジェシーヌ、衛兵隊は誰が来てる?責任者は?」
私の問いにジェシーヌが少し考えて口を開く。
「確かバッサさんが責任者になってるはずよ」
私はその言葉に頷き外に出て衛兵隊のバッサさんを探して見つけたのでバッサさんの所へと急いで歩いて行く。
「バッサさん」
私が角刈マッチョな男性・・・・バッサさんにそう声を掛けるとバッサさんが私を見て微笑む。
「おう!モニカちゃん無事でよかったな」
その言葉に私は一度頭を下げた後に視線を戻す。
「バッサさん、お伝えしたい事があります」
私がそう言うとバッサさんが私を見て何かを感じたのか真剣な顔になり私を見て来たので私はさっきスケーへが話していた事をバッサさんに伝えた。
「はぁぁぁぁ・・・・なるほどなぁ・・・だから逃げられたのか」
ん?
「どういう事なんですか?」
私がそう言うとバッサさんがバツの悪そうな顔で口を開く。
「色々あってごたついて気がつくのが遅れたんだが『無理矢理鍵を開けたような跡は無くて鍵の掛け忘れ』と判断されてたんだよ・・・本来ならあり得ない事だがな・・・けどごたついてる時に紛れ込んで鍵を開けたんだったら納得は出来る・・・・恥ずかしくて情けない話だがな」
「ごたついてる理由を聞いても?」
もしかしたらギルドに話が来るかもと思いそう聞くとバッサさんがため息をつく。
「とある場所で盗賊団を100人規模で捕らえる事が出来たんだがサザビーに連れてくる前に魔物の集団に襲われてな・・・そのせいで衛兵隊に死人が出てごたついていたんだ」
これはギルドには関係ないか・・・・いやあるわ!!
「それで魔物は殲滅出来たんですか?」
出来ていないのなら探索者の出番になる。
「無論殲滅した」
ならギルドに出番はないわね。
「まあ後は俺達に任せてくれ、スケーへの仲間も炙り出して見せるさ」
私とジェシーヌはバッサさんに後を任せてその場を後にした。
「良かったわモニカ!!」
バッサさんに後を任せて帰ろうかとも思ったけど一応ギルドに顔を出しておいた方がいいと思いギルド入るとジェシーヌの相棒であるライラがそう言いながら抱きついてきた。
「ありがとうライラ、貴女のお陰で私は無事よ」
ライラを抱き返しながらそうお礼を言うとライラが照れたように微笑む。
「一応ギルドにも知らせたからギルドマスターに顔を出してきたほうがいいわ」
ライラが心配そうに私を見ながらそう言って来たので私は頷き口を開く。
「ジェシーヌとライラも一緒に来てくれるかしら?」
「いいわよ」
「わかったわ」
私は2人を連れて仕事仲間に心配され無事を喜ばれながらギルドマスターのいる部屋へと向かった。