作品タイトル不明
閑話 思わぬ非日常
目を覚ましていきなり両手両足を縛られて転がされている状況に混乱していると転がされている部屋のドアが開き人が入って来たのが分かり視線を向けるとそこには見知った顔・・・・と言うかここに居ちゃいけない人・・・・スケーへがニヤニヤしながら私を見つつ入ってくる所だった。
「・・・ん?起きてるみたいだな、気分はどうだモニカ?」
まるで何事も無く友達に会って挨拶をするような感じでそう声を掛けてきた。
「何で貴方が此処に・・・と言うかここは何処?それと何で私はこんな事になってるの?」
スケーへを睨みながらそう言うとスケーへが勝ち誇った顔で口を開く。
「ここは俺達の秘密の拠点の1つさ、それと何故君がこんな風になってるかと言うとね・・・君が一人になるのを待った後に連れて来たのさ」
その言葉に私は昨日の事を思い出す。
昨日ジェシーヌと夜遅くまで呑んだ後にジェシーヌと別れて自分の家に帰ろうと歩き出してからの記憶がない・・・・つまりその時に襲われて気を失ったのだろう。
「それで何で貴方が此処にいるの?捕まったんじゃなかったの?」
この疑問にはまだ答えてもらってないからそれを聞くとスケーへはニヤリとして口を開く。
「俺はかなり必要とされてるらしくてな、仲間が助けてくれたのさ」
つまり捕まった仲間の他にもスケーへの仲間がいてスケーへを脱獄させたという事ね。
「それで?私はどうなるのかしら?」
意識がない時に殺さずにいたのだから殺す事が目的ではないと思うんだけど何が目的なのかが分からない。
「目的か・・・」
私の問いにスケーへがニヤリとする。
「俺の事を散々バカにしてた君を皆で弄んだあとに殺そうと思ってね」
あれ?殺す事が目的だった?
「なら私が寝てるうちに殺せばよかったじゃない?と言うか殺されるほど恨まれてるとは思わなかったわ」
私がそう言うとさっきまでニヤニヤしながら見ていたスケーへが私を睨む。
「俺の言う事を聞いていればただ可愛がって利用するだけで済んだのに俺達を馬鹿にしたから殺す事にしたのさ、もう少ししたら仲間が揃うからその時までのんびりしてくれ、その後はお楽しみだ」
そう言い残してスケーへが部屋を出て行き私は扉を睨むように見ながら考える。
本当にどうしようもない男だわスケーへって男は・・・でもどうしよう・・・・このままじゃ私は犯罪者達に犯されて殺されることになる・・・それは嫌なんだけど!!と思いどうするかを考えていたら物音がしてスケーへの仲間が戻って来たのかと思い焦る。
「これは・・・最悪・・・って?」
いきなりさっきスケーへが出て行ったドアが勢いよく開き見知った顔・・・ジェシーヌが焦った顔で部屋に入って来た。
「大丈夫モニカ?」
部屋に入って来たジェシーヌは昨日会った時の私服ではなく探索者としての恰好・・・つまり剣士としてのフル装備で剣を握りしめて部屋に入って来たのだ。
「ジェシーヌ?どうしてここに?」
まさか此処にジェシーヌが来るとは思わずそう口にするとジェシーヌが私を見てほっとした顔になる。
「貴女が複数の男に抱えられて連れて行かれるのをライラが見て私に言って来たのよ・・・しかもその中にスケーへがいるって聞いて衛兵隊に知らせて調べてたらスケーへの仲間の一人を見つけて捕らえて此処を聞き出したのよ」
・・・・ああ本当に私って運がいいのか悪いのか・・・・いや今回も運が良かったと思うべきよね。