作品タイトル不明
閑話 友がいなくなって戻る日常
友達であるリアがクッテラーナに向かい旅立って行ったのを見送って姿が見えなくなったのを確認して私は家に戻るべく家に向かおうと思い・・・そして思いとどまり少し寂しい気持ちを紛らわせようと思い街をぶらつく事に決めた。
「あれ?モニカじゃないか?」
その声に振り向くと声を掛けて来た声の主はよく話をする女性探索者のジェシーヌだった。
「あれ?今日は仕事じゃないのジェシーヌ?」
そう訊ねるとジェシーヌが苦笑する。
「ライラが今日動けなくなったから急遽お休みさ」
ライラって言うのはジェシーヌの相棒の魔法使いの女性だ。
「そうなの?ライラは大丈夫?」
私がそう心配するとジェシーヌが笑いながら口を開く。
「『あの日』だから心配しなくていいよ」
ああ!こればっかりは仕方ないわね。
「っていうか私服って事はモニカも休み?食事でもどうだい?」
「いいわね、行きましょう」
思わぬ同行者を得て私は食事をするべく行きつけの店へと向かった。
リア達と毎日のように来ていた店に入りチーズボトルを頼んだ後にジェシーヌといろんな話を笑いながら話していたらいきなりジェシーヌが真剣な顔になる。
「そう言えばモニカ・・・スケーへは本当に捕まったの?私が依頼から帰ってきた時にはもうそんな噂が出回ってて驚いてるんだけど」
確かジェシーヌとライラはクッテラーナ方面に依頼で出かけて2日前に戻って来たばかりだった。
私はジェシーヌの質問に頷く。
「本当よ?目の前で捕まって連れて行かれる所を見たし、衛兵隊からスケーへに余罪がある事が発覚して軽犯罪から重犯罪者になったって連絡が来たのも知ってる」
私がそう言うとジェシーヌが真剣な顔で頷く。
「私もアイツが好きになれなくて距離を取ってたんだけど・・・正解だったみたいだね」
ジェシーヌの言葉に私は深い溜息をつき口を開く。
「私だってあの人達が好きじゃなかったから距離は取っていたのよ・・・でも襲われかけたわ」
「は?」
いきなりの『襲われかけた』発言にジェシーヌが目を見開き固まったので私が何が起きたのかを話し・・・話し終わってもう一度溜息をついた。
「それは運がいいのか悪いのか」
呆れながらそう言うジェシーヌに私も頷く。
「リア達が居る時にスケーへが私に手を出してきてくれて私は運がいいと思っているわ」
そうなのだ私1人の時にスケーへが来たらなす術も無く連れて行かれてどんな目にあったのか想像に難くない。
「その子達は?私も会ってみたいわ・・・特にティファちゃん」
その言葉に私はティファちゃんに会えなくなった事を再認識し落ち込む。
「ちょ?どうしたのモニカ?」
いさっきまで笑って話してたのにいきなり落ち込む私を見て何故かドン引きしている。
「ティファちゃんとは・・・リア達とは暫くは会えないのよ。帝都に戻るって今日旅立ったから」
私がそう言うとジェシーヌが苦笑する。
「そうかい・・・・なら今日はとことん呑もうか」
どうやら私を慰める為に『吞もう』と言ってくれたらしい。
「そうね・・・今日はとことん呑むわ!!」
私とジェシーヌはこの日夜遅くまで呑んで過ごした。
「・・・・・・・・・・・・あれ?」
目を覚ますと両手両足が縛られて床に転がっていた・・・・・・・・何で?