作品タイトル不明
私の知らない魔法を教えてもらおう!!
「それでニーズヘッグはリアの相棒ということでいいのね?」
真剣な顔でニーズヘッグを見ながらユリアンがそう聞くとニーズヘッグが少し間をおいてから話す。
「君でもいいんだが・・・・待て待てお嬢ちゃん!!詠唱はするな!冗談だから!!」
私とニーズヘッグのやり取りを見ていたユリアンが苦笑した後に真剣な顔になりニーズヘッグに視線を向ける。
「ニーズヘッグ、リアの相棒になった方がいいわよ?さっきリアが言ってたけどこの時代に【魔法】を使う人間は殆どいないのよ、この国に【魔法】を使える人間は私の知る限り2人だけだからリアの相棒になりなさい」
2人だけ?私と誰だ?あ!取り逃がしたウラット盗賊団の頭も私の知らない【魔法】を使ってたね!だから2人か!!でもそれを言うならキルアスキルの誰かも【魔法】を使えることになるんだよね、ウラットに【魔法】を教えたらしいし。
「あ!ねえニーズヘッグ?聞きたい事があるんだけどいいかな?」
「なんだお嬢ちゃん?」
私の言葉にそう返してきたので私は口を開く。
「ニーズヘッグは殆どの【魔法】を知ってるんでしょ?」
「おう、賢者ムーシアの相棒だから当然だ!!」
くくく!後から私の知らない魔法を教えてもらおう!!でも今聞きたい事はその事じゃないんだよね。
「少し前に私の知らない【魔法】を使った奴がいてね、その【魔法】について聞かせて欲しいんだ」
魔物を呼ぶ魔法なんておもしろ・・・・物騒だから情報を聞いて対策を考えてた方が良いと思うんだ!!
「どんな【魔法】だった?」
ニーズヘッグの言葉に少し考えてから口を開く。
「魔物を呼ぶ【魔法】だったよ、詠唱が終ったら術者の前に光の門が出て来てその門が開いて魔物が出て来た」
「そりゃ【サモンンズゲート】だな、【魔法】の中でも珍しい【魔法】だな」
「へえ【サモンズゲート】って【魔法】なんだ?詠唱は覚えてるし私も使えるかな?」
ニーズヘッグの言葉を聞き私がそう言うとニーズヘッグが少し間を明けてから話を続ける。
「【サモンズゲート】が珍しい【魔法】と言われるのはあの時代の魔法使い達の殆どが使わなかったからなのさ」
「へ?面白そうな【魔法】なのにあまり使う人がいなかったの?何で?」
ニーズヘッグの言葉に思わずそう言うとニーズヘッグが話を続ける。
「あの【魔法】を使う為の条件・・・つまり魔物を呼ぶ条件ってのが2つあって1つは呼び出す魔物の姿をしっかりと細部まで把握していないといけないんだ、そして2つ目が呼び出す魔物よりも強くなくてはならないって事」
へえそんな条件があるんだ?あ!だからウラットはアースドラゴンやドレイクホースを呼ぶことができたんだ!ウラットはこの地域を活動拠点にしていたからアースドラゴンやドレイクホースの姿はよく見ているだろうし盗賊団の頭をやってるくらいだから強いだろうしね。
「なら私でも【サモンズゲート】は使えそうだね」
私が少し考えた後にそう言うとユリアンが私の所まで歩いて来て私の両肩を思いっきり『ガシッ!!』と掴み微笑む。
「ここでやらないわよねリア?ここでその【魔法】を使われたらどうなるか分かるわよね?」
・・・・・・・・笑顔のユリアンが怖い!!シアの笑顔が怖い時もあるけどユリアンの今の笑顔もものすごく怖い!!
「うん」
怖くてそう言うしかなかったよ!!