作品タイトル不明
あれは絶対に本気で殴ろうとしてた!!
ユリアンがニーズヘッグと話し合いをするという事になり他の調査員は私が見つけた部屋に戻って残されている書物を調べるために戻って行き、ここに居っているのは私、ユリアン、ディアナ、ティファ、アンディさん、リッカちゃんの7人だけとなった。
「では先ずは・・・何でシルドニア文明は滅んだのですか?理由はご存知でしょうか」
お!いきなりそこを聞く?と思いながらニーズヘッグの答えを待つと思いもよらぬ言葉。
「それは・・・・知らん!!」
「「「「「え?」」」」」」
ティファを抜いた全員が一緒に間抜けな声を出してしまった。
「俺は今までここに閉じこもってたんだぜ?外の世界の事なんてわかる訳ないだろう?ヘルメス王国が滅んだっていう話だってさっき知ったばかりだからな」
ああ!言われて納得した!
「では最後に人と会った記憶は?」
ニーズヘッグの答えを聞きニーズヘッグが少し間をおいてから話し出す。
「最後にあった人間は俺の相棒だった賢者ムーシアとだな、アイツが俺をここに置いて『出かけてくる』ってのが最後だ・・・・まさかアレが最後だとは思わなかったな・・・」
なんか落ちこんでいるような雰囲気だったから慰めようと口を開こうとしたらニーズヘッグが話を続けた。
「なあユリアン・・と言ったな・・・傷心の俺をその見事な胸で慰めてくれないか?」
・・・・・・・うん・・これは慰める必要がないね!!むしろぶん殴ってもいいレベルだよね?と思っているとユリアンが目を細める。
「本当に貴方がどうやって喋ってるのか興味がりますね、取りあえず殴ってみますか?」
「待て!!お前さんもあのお嬢ちゃんと同じで過激な奴だな!!」
「冗談ですよ?」
「いやいや!!あれは本気の顔だった!!」
その事に関しては私も同意だよ!あれは絶対に本気で殴ろうとしてた!!まあユリアンの気持ちはよくわかるんだけど!!
「それじゃあ・・・貴女の元相棒と言っていた賢者ムーシアと言う方はどの様な方でしたか?」
ユリアンが少し考えた後にニーズヘッグが話をしていた『賢者ムーシア』と言う人の事を聞きだす事にしたみたいだ。
「賢者ムーシアはヘルメス王国最強の魔法使いで現存する魔法全てを使えるほどの天才で『全てを修めた者』として『賢者ムーシア』と呼ばれていたのさ、アイツと最後に会った時は80過ぎのお年寄りになってたなぁ・・・・それで最後の言葉が『少し出かけてくる、何処に行くかって?可愛いお姉ちゃんがいる店に行ってくるんじゃ!!』ってのが最後の会話だったな」
・・・・・・・・・・・・・この杖のナンパ男のような性格って賢者ムーシアのせいじゃね?共に過ごしているうちに似たような性格になったんだと思うんだけど気のせいじゃないとも思うんだ。
「ヘルメス王国と言う国の名とか賢者ムーシアと言う名はいま帝国に残っているシルドニア王朝関係の文献には書いてない名ですね」
ユリアンが考えた後にポツリとそう呟きそれを聴いたニーズヘッグが笑い出す。
「あの時代で『賢者ムーシア』を知らない者はいないぞ?それこそ田舎の子供だって相棒の名は知ってた」
・・・・うーん・・・・ニーズヘッグが嘘を言ってるようには思えないんだよね。
「まあそこら辺を調べてるんだからそのうちどうなってるか分かるだろうさ」
私がそう言うとユリアンが苦笑しながら頷く。
「そうね、急いで答えを出せる事でないわね」
その通り、だからこそ調査するのだ!!