作品タイトル不明
これめっちゃ美味いよ!!
私達は料理が来るまで話をしながら待っている事にしたんだけど髭もじゃさん・・・・・ザイルさんがレラに聞きたい事があったたしく真剣な顔で質問してきた。
「さっきは聞きそびれたんだけど最初からひったくりの足を狙って矢を放ったのか?」
「うん足を射抜けば逃げられないからね」
ザイルさんの質問にそう答えたレラを感心したような目で見ているのを見て私が追加の情報を口にする。
「レラはSランク探索者なんだよ、しかも遠距離攻撃のスペシャリスト。だからそれくらいは余裕で出来るんだ」
「Sランカー?それは凄い!!見ない顔だから仕事でクッテラーナに来たのか?」
「うん、クッテラーナで一泊した後に帝都経由でアグリに帰るつもり、それで街をぶらついていたら知り合いのリアに会って騒ぎが起きた」
レラの説明を聞き私もその話に偽りなしとばかりに髭もじゃに向かい頷く。
「なるほど、そのような状況でひったくりを捕らえてくれたことに感謝する」
髭もじゃが真剣な顔で頭を下げて来たのでレラが苦笑しながら手を左右に振る。
「気まぐれでやった事だからそこまで言われる事じゃないし、お礼ならこの店を紹介してもらった事でお礼になってるから気にしないで」
その隣で座っている私もその言葉に頷き口を開く。
「私は何もしてないからね、店を紹介してもらった事を逆に感謝しないといけないね」
どんな料理が出てくるかは分からないけどお勧めしてくれる店なんかだらハズレは無いだろう。
「待たせたね!」
髭もじゃと話をしていたらキッチンに入って行ったふくよかなおば様が両手にお皿を持って戻って来てそのお皿を私達の前へと並べ始める。
大きめのお皿に乗っていた料理は細目に切ってある緑の葉野菜の山の上に湯気を立てる15㎝位の大きさを持つ茶色い物体。
「これは何て言う料理なの?」
始めてみる料理を見て首を傾げて髭もじゃにそう聞くと髭もじゃがニヤリとして胸を張る。
「このクッテラーナの名物レッドボアの揚げカツだ」
うーん聞いた事のない料理だね?帝都でも見た事が無いよ?
「この黒いソースをかけて食うんだ、これを食った後にご飯を食べるともう止まらんぞ!!」
その言葉を聞き揚げカツのお皿の隣に小皿にのっているご飯を見る。
確かに美味そうだ!!
「なら作りたてを頂こう」
ディアナがニコニコしながらそう言って来たので私達は頷きフォークを手に取り口を開く。
「では・・・・頂きます!!」
「「「「「頂きます!!」」」」」
その言葉の後に茶色い物体を切り分けようと思い取りあえずフォークを突き刺すと最初から一口サイズに切ってあったらしくその茶色い物体を口に入れ嚙みしめる。
「うわっ!!」
サクッとしか歯ごたえの後に熱々のレッドボアの肉汁が口の中に広がる、しかもその肉汁がほんのり甘く感じる・・・・・・・・・・・・これめっちゃ美味いよ!!
驚く私を見て髭もじゃがニヤリとする。
「美味いだろう?」
私はその言葉に頷きディアナを見ると私たち以外の仲間が一斉に頷いていた。
そんなふうに頷いているとふくよかなおば様が微笑みながら口を開く。
「口にあったようで良かったわ、お替りも作れるからゆっくりと食べなさい」
私達はもう一度一斉に頷き目の前の揚げカツと戦うべくフォークを握りしめる。