作品タイトル不明
めっちゃ怒ってるよこれ!
私が洞窟の出入り口で待っていると暗闇から何かが飛び出してきて私に覆いかぶさってきた。
「うわっ!ってティファ?驚くじゃない」
覆いかぶさってすぐに私の頬を舐めてくるティファを見てそう言うとティファは更に私を舐め始めた。
「あらあら・・・仲がいいのね、貴女がリアちゃん?」
ティファに押し倒された後に体を起こしてティファを撫でているとそんなふうに後ろから声を掛けられて振り返ると30代の美人さんが小さな子供を抱きながら洞窟の奥から出て来た。
「えっと・・・大丈夫?」
ユリアンの話じゃこの人達は攫われた被害者なんだよね、しかも盗賊共に攫われる女性ってかなりの確率で性的被害もある。
「あなた達に助けられたわ、感謝するわ」
そんな事を微塵も感じさせないような笑顔でそう言って来たので私は首を左右に振り口を開く。
「偶々だよ、運が良かったと思って」
私がそう言うと女性が真剣な顔で何かを言おうとした時に洞窟の奥から別の女性の声がした。
「私からもお礼を言わせて、ありがとうございました!・・・それと申し訳ないのですが外に出てもいいかな?他の子達も出て来るのでここに居ると道を塞ぐ形になっちゃう」
そう言って多くから出て来たボーイッシュな女性がそう言って来たので私も一緒に外に出る。
そして5分もしないうちにユリアンと女性一人と男の子2人が洞窟から出て来た。
「これで全員よリア」
モブーナ盗賊団は女性3人と子供3人を攫っていたみたいだね・・・弱い者を狙うなんて恥ずかしくないのかな?あ!恥ずかしくないから盗賊団なんてやってるんだ!!と思っているとユリアンが微笑みながら口を開く。
「それじゃあさっきの説明通りアグリに移動します。あ!それと一応モブーナとその部下を生かしてあるけど一緒の馬車に乗せる気は無いから安心して?あいつ等は馬車にロープを括り付けて引きずって行くから」
まあアグリまでの距離はだいたい4時間の距離だからそんなひどい事にはならないと思う、まあアグリに着いたら法による裁きが待ってるからあいつ等にとっては気が気じゃないだろうけどね。
「でも逃げられるんじゃないの?」
捕まってたボーイッシュな女性がそう声を上げるとユリアンが・・・とてもいい笑顔で口を開く。
「私があいつ等の事を逃がすと思う?」
あ・・・めっちゃ怒ってるよこれ!!まあ私も同じ気持ちなんだけどね!!同じ女性として盗賊共を許す気なんて一切ないし!!
「わかりやすく言うとね両手を縛ってその後に長めのロープで両足を縛りそのまま馬車に縛り付けて引きずって行くのよ」
なるほど・・・そりゃ逃げられないわ。
「あ!それと今のうちに盗賊共をぶん殴っておいた方がいいわよ?移動中は殴れないしアグリに着いたらすぐに引き渡すつもりだから。でも殺しちゃ駄目よ?あいつ等には生きて来た事を後悔させるほどの苦痛を味あわせなきゃいけないから」
ユリアンが『とてもいい笑顔』でそう言うと被害者である女性達全員が真剣な顔で頷き、そのまま盗賊共が転がされてる場所まで歩いて行った。それを見たユリアンが残された子供達を見て口を開く。
「さて君達は馬車に行こう」
そうだね子供達に見せるものじゃないもんね!!
「ティファも一緒に行ってあげて、子供達の相手をしてあげてね」
「ウミャ!」
私の考えを理解したのかユリアン達と一緒に馬車のある方へと歩いて行った。