作品タイトル不明
これで誤魔化す!!
私は傷一つ付いていない壁を見ながら口を開く。
「ねえユリアン?どれくらいの力加減でぶん殴った?」
私がそう聞くとユリアンは真剣な顔で口を開く。
「ワイバーンを殴った時と同じ位よ」
つまりは全力でぶん殴ったって事ね。
「可能性としてユリアンの打撃と同時に使った【ウインドインパクト】ではこの壁の耐久性を超える事が出来なかったって感じかな?」
確か【ウインドインパクト】を打撃と同時に打ち込む・・みたいな事を言ってたのを覚えてたからそう言うとユリアンが真剣な顔で頷く。
「そうなるわね」
頷くとユリアンを見た後にもう一度壁を見て少し考えてから私は口を開く。
「悪いけど少し離れててくれるかな?試してみたい事があるんだ」
私がそう言うと皆は頷き私から離れていく・
「って?」
何でそんなに離れるの皆?さっきはそこまで離れてなかったよね?私が危ない事をするとでも思ってるの?酷くない?後で文句を言ってやる!!
私は気分を切り替え壁を見ながらこれから使うべき魔術をどれにしようか考えた後に壁に手を向ける。
その後すぐに私の目の前で空間が歪む程の空気が集まりそのまま壁へと向かい飛んでいく。
ドゴォォォォォォォン!!という激しい音がし音が収まると壁が吹き飛び通路が現れた。
「良し!!」
成功した!!と満足していたらシアが離れた場所から走って来て私の両肩をガシッと掴み前後に揺さぶりながら口を開く。
「『良し!』じゃないわよ!!加減をしなさい加減を!!下手をすれば私達は生き埋めになってたのよ!!」
私を前後に揺さぶりながら涙目でそう言って来るシアに気持ち悪くなってきたので慌てて口を開く。
「気持ち悪くなってきたからやめてシア!!」
そう言うとシアは揺さぶるのを止めて私を睨むようにしたまま口を開く。
「離れててよかったわ、あの爆風で吹き飛ばされるところだったわ」
シアの言葉に私は驚き口を開く。
「え?そこまで威力が出てた?」
それは予想外!威力はあるけど前方に威力が行くように調整したつもりだったんだけどな?と思っていたらシアが真面目な顔になり口を開く。
「どんな【魔術】をつかったの?それとも【魔法】?」
シアの質問に私は口を開く。
「【魔術】だよ、【ストームウェーブ】と【ストームウェーブ】を合成して使ってみたんだ」
アグリに戻るまでの合成魔術の研究は『どの魔術とどの魔術が相性がいいか』を調べていたんだけど今回は『同じ魔術を合成したらどうなるか?』を確認したくて使ってみたんだけど予想以上の結果が出た。
「【ストームウェーブ】の性質上前方に進む魔術だからそっちに被害は行かないと思ってたんだけどね」
私がそう言うとシアが溜息をついた後に口を開く。
「確かにリアの言う通り【ストームウェーブ】を放てば前方に飛んでいくわ、でもね?目標対象に当たれば【ストームウェーブ】の威力は正面と左右に分散するでしょ?それを考えてなかったの?」
あ!!
「何で視線を逸らすのリア?はぁぁぁぁ・・・やっぱり考えてなかったのね」
私は視線を逸らしながらどうやって誤魔化すかを考えて目の前に現れた通路を見てそうだ!!と思い口を開く。
「まあ終わった事は仕方ない!!ほら!なんか通路が出て来たよ!!」
これで誤魔化す!!