作品タイトル不明
そうなるよね!!
「凄いわね」
3メートルくらい飛びあがったディアナを見てシアがそう呟く。
「それで最初に見た感じどう思う?」
ディアナに視線を向けたままシアにそう聞くとシアもディアナに視線を向けたまま口を開く。
「【スペックアップ】をディアナにかけた所見てたけどディアナは変な反応はしなかったから術として問題はないんじゃないかしら?」
確かに術式が変な風にできていれば体が拒絶反応を起こしてもおかしくないのかもしれないね。
「それにしても凄いねリア、ディアナの動きがいつもよりも早くなってる」
ディアナを見ながらユリアンがそう言って来たので私は頷き口を開く。
「私も自分で試した時にかなり早く動けたよ、だから体を鍛えてるディアナは私の予想以上の速さで動いてる」
やっぱり『個人の能力を引き上げる』ってのは間違ってないんだよね、けど問題は何で鍛えた人間でも酷い筋肉痛が出るのか・・・という所だ。
私達は動き回るディアナを【スペックアップ】の効果が切れるまで観察し続けた。
「今は大丈夫なんだよね?」
効果時間が過ぎたので私達はすぐに家に戻り再びテーブルにつき話し合いをする事にして被験者本人であるディアナにそう聞いてみた。
私の質問にディアナがニコニコ顔で頷き口を開く。
「問題はないわ、しかし楽しかったわ!!」
楽しんでもらえたようで何より!!
「体感的にどれくらい能力が上がっていたと思う?」
ニコニコ顔のディアナにシアがそう聞くとディアナは真剣な顔になり少し考えた後に口を開く。
「およそ5・6倍の速さで動けたかと思うわ」
うーんそれくらいしか引き上げる事が出来ないのかな?と思いながら聞いているとシアが真剣な顔で口を開く。
「ねえディアナ?強化されてる時に違和感はなかったのかしら?」
ディアナは少し考えてから首を左右に振り口を開く。
「強化中に違和感は無かったわ、いつも通りに動けてるんだけどそれがいつも以上の速さや力なのよ」
私もそんな感じだったね。
4人で色んな意見を出し合っていた時にユリアンが真剣な顔で口を開く。
「やっぱりシアが言ったように『限界以上の力を引き出す』ってのが正しい気がするわ」
やっぱりそうなるよね、そのせいで体がついて行かなくて筋肉痛を起こすって事なんだろう。
って事はマナを活性化させる工程で活性化する勢いを少し抑えるような感じで使えばいいのかな?後でディアナに頼んで人体実験・・・被験者になってもらって確かめてみるのもアリかもしれない!!
「うううううううううう・・・・痛い」
翌日ディアナは思った通り筋肉痛で動けなくなりベッドから起き上がる事が出来なかった。
「ね?大袈裟じゃなかったでしょ」
私がディアナにそう言うと顔を顰めながら頷き・・・・その後にまた呻き始める。
「うううううううううう・・・・」
頷いた時におきたわずかな衝撃が体に響き痛みを引き出したみたいだ。
「その筋肉痛は3日位は続くからね」
まあこうなると思ってたから驚かないよ。
「ねえディアナ」
ベッドの上で呻くディアナに私はそう声をかかる。
「なに・・・かしら」
うん・・・しゃべるだけで痛いよね。
「まだ【スペックアップ】を受ける気はある?」
「・・・・・・ないわ」
そうなるよね!!