作品タイトル不明
閑話 襲撃
「来たぞ・・・・情報通りだ」
闇の中1人の男がそう呟くとその隣にいる男が呟いた男の視線を追い標的を見つける。
「情報通り黄色いローブ・・・・標的だな、おい寝静まったら予定通り襲撃する」
標的である獲物を確認し後ろにいる部下にそう言った後に隣にいる男に視線を向ける。
「標的と一緒にいる人数が2人たりないな」
そう声を掛けた男に視線も向けず声を掛けられた男は標的の家を見ながら口を開く。
「食堂で食事をするのを確認してるからそこで別れたんだろうさ、まあ手間が減っていいじゃないか」
「そうだな、標的以外は殺さなきゃいけないんだったな」
男はその言葉に頷き口を開く。
「サッサと済ませて標的を連れてアグリを出るぞ」
男たちは暗闇に紛れて時が来るのを待つ。
シアから受け取った手紙はアグリに一緒に来た情報部の同僚からの報告書だった。
内容はリアが帝都から帰って来てその後に【アンダーグラウンド】へと潜っている時にリアの事を嗅ぎまわっている奴がいてそいつを調べてみればキルアスキルの構成員だった事、そしてギルドの騒ぎを聞きつけ今夜動きがある可能性が高い事・・・などが書いてあった。
「どう?」
シアとディアナはリアの家に入ってすぐ蔓に覆われ見えずらい窓から見つからないように外を見ていたのでそう声を掛けるとシアが口を開く。
「この暗さだとわからないわね、まあ襲ってくるならすぐに見つかるような所に隠れてたりしないでしょ」
その言葉に私は頷き口を開く。
「ここに来る前に同僚に連絡はしてあるからもう少ししたら明かり消すわ」
ここに歩いてくるときにすれ違った同僚にそっと手紙を渡した。
内容は真夜中に明かりを消して賊が入って来た時に私達が迎えうち同僚が連れてくる警備隊が外にいる構成員を打ち取る・・という感じの作戦を綴ったものだ。
まあ何もなければ私達の考えすぎだったと笑えるんだけど恐らくはそうはならないと思っている。
「さて・・・・上手くいくといいわね」
私がそう呟くとシアが苦笑しながら口を開く。
「むしろキルアスキルには感謝してもらわないといけないんじゃないかしら?リアが出てくると向こうの被害が跳ね上がるわ」
「ぷっ!確かにそうね」
その光景が頭によぎり思わず吹き出しそれを見たディアナも笑い出す。
「確かにそうね!あの子は私達の想像以上の事をするからね」
私達はリアのやらかしのお陰で笑いながら時間が来るまでこれから来るであろう戦闘に緊張するでもなく楽しい時間を過ごす事が出来た。
そして真夜中と言える時間帯に明かりを消し私達は襲撃に備えて各々が構えて待つ。
そして明かりを消して30分後・・・・静かに玄関のドアが開き何かが静かに・・・そして素早く入って来る。
私はそれを確認した後に侵入者に音も立てずに接近しボディに一発入れて意識を刈り取る。
その時に起きた物音に気がつき侵入者は静かにするのをやめて『罠だ気をつけろ!!』と叫び近くにいたディアナを確認しディアナに切りかかり返り討ちにあい倒れこむ。
「チッ!」
それを見た残りの侵入者は外へと逃げ出していった。
私達は慌てずに出た時に奇襲されないように警戒しながら外へと出ると奇襲されずに出る事が出来て外にはさっき逃げたであろう男が衛兵に抑え込まれていた。
「お疲れユリアン」
そう言って声を掛けて来たチャラい男性は同僚であるラッカス・マインでチャラい見た目とは違い生真面目な男だ。
「ご苦労様ラッカス、後は任せていい?」
私がそう言うとラッカスがニヤリと笑いながら頷き口を開く。
「ああ、明日の昼までにこいつ等から色んな事を聞いておく」
同じ情報部の人間としてこの男は頼もしい存在なのよね。