軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

何とかしないと!!

私がそういうとディアナとユリアンが真剣な顔で何も言わなくなったので私は話を続ける。

「私の場合は納得できるんだよ、研究に没頭してたから運動不足でいきなり体に負担がかかって筋肉痛になるのはね、でももう一人の被験者は現役の前衛を担うSランカーなんだよ?そんな人が筋肉痛になるのが納得できないんだよね」

私がそう言うとシアが真剣な顔で口を開く。

「私の考えでは可能性は2つ・・・・かな?」

おおさすがシア!!もう2つも思いついたんだ!!

「1つは体が魔術に耐えられなかった・・・・まあこれの可能性はかなり低いわ・・・だって術者本人・・・リアが自分の魔術に耐えられないなんて事は無いもの」

確かにシアの言う通りその可能性は低いだろうね・・・と思っているとシアが真剣な顔で更に話を続ける。

「もう一つは被験者の限界を無理矢理超えさせて力を引き出して体が追い付かなくて術の効果が切れた後に筋肉痛として現れる・・・・んじゃないかしら?」

私は首を傾げて少し考えてから口を開く。

「え?意味が分からないんだけど?」

【スペックアップ】は体に宿るマナを使い細胞を刺激する事で身体能力を引き上げる魔術だ、つまりそれは身体に眠る能力を引き出す事だと思っていたのだがシアの考えは違うらしい。

考え込む私を見てシアは真剣な顔で口を開く。

「一人一人身体能力ってのは違うでしょ?」

「うん」

「それを突き詰めれば一人一人の身体的限界も違うって事にならない?」

「確かにそうかも」

シアの言葉に頷くとシアは真剣な顔のまま口を開く。

「でもリアの【スペックアップ】・・・だっけ?その術は被験者本人の限界を超えるような身体能力向上を引き起こす・・・術は『能力を引き上げる』じゃなくて『限界以上の能力を無理矢理引きずりだす』なんじゃないかしら?」

ふむ・・・・・そう考えるとアゴットの筋肉痛も納得できる・・・・のかな?確かにオーガエンペラーを蹴り飛ばした時に2メートル位吹き飛ばしていたんだよね、【スペックアップ】を使わない時は絶対あんな事出来ないと思うから無理矢理限界を超えさせた結果が体が無理をし過ぎて筋肉痛と言う訳か。

「その考え方が一番しっくりくるね」

私がそう言うとユリアンが真剣な顔で口を開く。

「私もシアの2つ目の意見だと思うわ」

どうやらユリアンもシアの考えが一番しっくりくるみたいだ。

「なるほど・・・シアとユリアンに聞いてよかったよ、私は【スペックアップ】自体に何かしらの欠陥があるのかと思ってたからね」

私がそう言うとユリアンが苦笑しながら口を開く。

「リア?『無理矢理限界を超えさせる』ってのは立派な欠陥だと思うわよ?」

・・・・・・・・・・確かに!!このままだと使い所が難しい魔術になるよ?例えば格上の魔物と戦う時に仕方なく【スペックアップ】を使うとして、その後の戦闘は筋肉痛のせいで戦闘に参加できなくなるって可能性も出てくる・・・何とかしないと!!

「うーん・・・術の見直しした方がいいかな」

まあ【スペックアップ】に関しては使える状態にしたいってだけで優先順位は低いし今は【合成魔術】に関する研究を優先したいから後回しにしてもいいかな?他の研究をしている最中に解決策を思いつく事もあるかもしれないしね。

「話を聞いてくれて助かったよ、やっぱり魔術について話し合えるっていいね」

アグリに引き篭もって研究をしてたけど誰に相談する事も無く研究してたからね、今回の話し合いは目から鱗だったよ!!

「そう?役に立てたようなら嬉しいわ、私達は頼りないだろうけど話をきく位は出来るからいつでも声を掛けてね?」

「うん」

友達っていいよね。