作品タイトル不明
その言い方は良くないよ!!
「あら?帰って来たのね」
宿舎に戻り中に入るとシアが何か書き物をしていて私達に気がつきそう言って来た。
「ただいま、報告書を書いてるの?」
私はシアノ向かい側の椅子に座り膝の上にティファを乗せてからそう声を掛ける。
「違うわ、これは貴女が書いたものを写しいてるのよ」
そう言えば私の書いたレポートをオリアニアさんに提出したいと言ってたね、かなりの量があるだけどまあ頑張れシア!!
「そう言えば実験はうまく行ったの?」
シアは書き物をして疲れたのか背伸びをしながらそう聞いて来て、それを聞いた私は頷き口を開く。
「まだまだ検証はしなきゃいけないけど思ったよりうまく行ったよ」
【魔法】じゃ無理そうだったから使い慣れた【魔術】で試して正解だったね。
「それはよかったわね、で?どんな実験をしたの?」
シアが固まった体をほぐしながらそう聞いて来たけどどう答えたらいいか考えていたらディアナが真剣な顔で口を開く。
「ライナシア、この子またやらかしたわ」
ディアナさん言い方!!その言い方は良くないよ!!ってなんでそんな嫌そうな顔をするのシア!!!
「・・・何をやったのリア?」
嫌そうな顔をしたまま私にそう言ってきて私が答えようとすると今度はユリアンが口を開く。
「この子合成魔術ってのを作ったわ」
「・・・・・・・・・・・何それ?」
ユリアンの言葉を聞きシアが額に手を当ててそう聞いて来たので私は説明すべく口を開く。
「昨日見つけた部屋にこの研究施設で研究してた物の1つに関する資料を見つけたんだよ。それが【合成魔法】に関する研究資料ね」
私がそう言うとここに居る全員が私の話の続きを聞き逃さないように真剣な顔で私に視線を向けける。
「それを読んで私もやってみようと思ったけど使い慣れてない【魔法】を使うより使い慣れた【魔術】でやってみたら成功するかもしれないと思って試してみたんだよ」
私がそう言うとそれを聞いたシアが深い溜息をついた後に口を開く。
「それで成功したと?もう言葉もないわ」
どう言う意味かなシア?ってかディアナとユリアンもなんで頷くのさ?と思っているとシアが真剣な顔に戻り口を開く。
「で?どんな感じなの?」
シアの言う『どんな感じ』ってのはきっと発動した【魔術】の効果の事を言ってるのだろうね。
「下級魔術同士を組み合わせてみたら中級魔術並みの威力になったよ、まあ威力だけを見るなら最初から中級魔術を使った方が早いね」
合成魔術を使うのにはかなりのコツが必要だと思う、だからわざわざ手間のかかる合成魔術を使うより中級魔術を使った方がいいと思うんだ。
でも合成魔術の真価は威力じゃないんだよね。
「でも」
私がそう言うとシアが首を傾げ口を開く。
「でも?何かあるの?」
シアの言葉に頷き口を開く。
「複数の効果が出るんだよ、例えば【アクアニードル】と【ライトニングサンダー】を合成した魔術を使うと当たった魔物が痺れながら出血が止まらなくなり止めを刺さずに済んだりとかね」
これは【アクアニードル】単体では見られない現象だ。
恐らく合成した事により術が何かしら変質して水属性の【アクアニードル】のほうの効果として何かしらの影響を与えて血が止まらなくなるんだと思う、痺れに関しては雷系だからすぐにわかったんだけど血が止まらなかった事に関しては憶測でしかないんだよね。
「それは・・・・恐ろしいわね」
確かに怖いかも!!