作品タイトル不明
そいやっ!!
「それでどんな実験をしたいの?」
ダンジョンに戻り周囲を警戒しながらディアナが聞いて来たので私は少し考えた後に口を開く。
「【魔術】を使った実験だね、チョット面白そうな事を思いついたんだ」
ユリアンがその言葉を聞き真剣な顔で頷き口を開く。
「で?何処まで行く?もう少しここから離れる?」
今いる場所は遺跡に通じる通路から出てすぐの所でももういつ魔物が来てもおかしくない場所だ。
「少し歩こう、でもその前にここで試したい事があるんだ」
「試したい事?」
ユリアンの言葉をスルーして私は右手をダンジョンの壁へと向けて【魔術】を【無詠唱】で使う。
私が放った【アクアニードル】がダンジョンの壁に突き刺さり穴をあける。
「うーん・・・違うなぁ」
そう呟いた後もう一度【アクアニードル】をダンジョンの壁へと放ち首を傾げて口を開く。
「難しいね・・・・ここで・・・こうやったら?」
考えながら魔術を壁に向かい放ち続けるけど思ったような結果が出ずにあれこれ考えながら30分位同じ事を繰り返す。
そしてこれまで使った中で違う感覚があった過程を思い出しながら【アクアニードル】を壁に放つと先程とは違い光り輝く【アクアニードル】が放たれて壁に突き刺さり今までで一番大きな穴をあける事に成功した。
「ふむ・・・こんな感じかな?」
私が一人納得してるとユリアンが大きな穴を驚いた顔で見ながら口を開く。
「ねえリア?【アクアニードル】って下級魔術でしょ?何であんな威力が出ているの?」
大きな穴を見ながらそう聞くユリアンに私もその穴を見ながら口を開く。
「あれはただの【アクアニードル】じゃないんだよ、あれは【アクアニードル】と【ライトニングサンダー】を合成して放った【魔術】なんだよ」
あの部屋で見つけた本の中に書いてあった【合成魔法】に関する実験の経緯を読んで試しに【魔術】でやってみようと思いダンジョンに出てきたんだよね。
【魔術】は【魔法】の劣化と言われているので条件は似たようなものだと思い試してみたけど下級魔術でもこの威力になるんだったらこれはどの様な【魔術】が相性が良くどんな【魔術】になるのかをしっかりと検証しなきゃいけない・・・・やばいくらいわくわくしてきた!!
「合成って・・・・・リア」
私がそう説明するとユリアンだけじゃなくてディアナも私を見て目を見開いて固まっている。
「ねえユリアン・・・・聞いて良い?」
ディアナが私を見たままユリアンにそう声を掛けるとユリアンが真剣な顔でディアナに視線を向けて口を開く。
「何?」
「私は【魔術】に関しては素人なので詳しくないが【合成】と言う言葉は初めて聞いたがユリアンは知っているのか?」
その言葉にユリアンが真剣な顔で口を開く。
「そんなのは初めて聞いたわ、それに魔術を合成しようとすること自体初めてなんじゃないかしら?」
まあ私だってあの本を読まなければ思いもよらない事だったからね、やっぱり発想力って大事なんだと改めて思ったわ。
「まあ思い付きでやってみたら出来たんだ、いやぁ本当に合成が成功するとは思わなかったよ」
何度か【アクアニードル】と【ライトニングサンダー】合成して放とうとしてたんだけど思うようにいかずに【アクアニードル】だけが発動してたんだけどこうね・・・・・んんっ!!って溜め込んでそいやっ!!って両方投げる感じにしたら出来たんだよね!
「さすがリア・・・・・」
ん?何でそんな呆れたような顔で私を見るのかなユリアン?