作品タイトル不明
私の負けだ!!
【アンダーグラウンド】に向かう日の朝早くに私達はアグリの出入り口で調査員の皆と合流した。
「リア・・・ティファを連れて行くの?」
アグリに着いてからは会ってなかったユリアンが合流してすぐに私の足元でお座りしているティファを見てそう言って来たので私は苦笑しながら口を開く。
「私も危険だから家に残ってもらうつもりだったんだけどティファが一緒に行きたがって聞かないんだよ」
家で待つルルナさんと一緒にお留守番をお願いしようとしたらその話をしたら私から離れなくなってしまったんだよ。
しかもその時に私をウルウルした目で見上げてくるからもうね・・・・『私の負けだ!!』って思って抱きしめてしまったよね!
「そんで根負けして一緒に行く事にした」
そう言うとユリアンが真剣な顔で口を開く。
「まあ私達が居るから守れると思うからいいけどティファから目を離さないようにしないとね」
まあダンジョン内で離れ離れの迷子になったら大変だからね。
「そうだね」
それからユリアンとティファを撫でながら話をしているとシアが真剣な顔で口を開く。
「ではそろそろ出発する!目指すはアグリから約2日の場所にある【アンダーグラウンド】!そしてダンジョン内にある遺跡を目指す事になる、皆気を引きしめていけ!では出発!!」
今回は目の前の魔の森と呼ばれる【悠久の森】を通っていくことになり、その道中は整備されてない道なき道を行く為に徒歩での移動となる為皆が歩きとなっている。
私達は太陽が昇りきらないうちにアグリを出た。
「さすが魔の森と呼ばれる【悠久の森】ね・・・・魔物の遭遇率が高いわ」
【悠久の森】にはいって約2時間・・・・私達は12回くらい魔物と遭遇し戦闘し勝利を収めていた。
「まあここら辺は比較的弱い魔物だけだからそんな手間は無いでしょ?」
ここら辺に出てくるのはゴブリンやコボルドと少し強いオークだけだ。
「まあ今のところはね」
ディアナがそう言うとシアが真剣な顔で口を開く。
「でもその言葉で言うなら奥に行けばかなり強い魔物が出てくるって事になるわ、油断はしないようにね」
まあその通りなんだよね、だから【悠久の森】の奥にはこの前みたく見た事の無いオーガエンペラーのような魔物もいるんだ、油断はできない。
「それでリア?【アンダーグラウンド】に行くまでに2日かかるって事はどこかで休憩をしなきゃいけないわよね?貴女が【アンダーグラウンド】へ行く時には何処で一夜を過ごしているの?」
シアが真剣な顔でそう聞いてきた。
「あと4時間くらい進んだ所に洞穴があるんだよ、そこに入って入口を【アースウォール】と【防御結界】で塞いでそこで寝る」
あの洞穴はか5人位が入ればいっぱいになる大きさなんだよね、どうしよう?と思いながらそう答えるとシアが少し考えてから口を開く。
「なら今日はそこを目指しましょう、皆聞いたわね?行きましょう」
シアの部下達は頷き歩き出し、私達もそれを見て歩き出す。
「ここだよ」
今日の目的の場所・・・私がいつも【アンダーグラウンド】に向かう時に寝泊まりする洞穴についてそう言うとシアが一人で目の前にある洞穴へと入って行って、少ししてから出て来て口を開く。
「この洞穴に全員入って休むのは無理ね、だから洞穴に入って休む人は4人、リア、ディアナ、ユリアン、それとティファね。それ以外は外で休むことになるわね用意をして!」
シアの言葉を聞いて皆が動き出した。