作品タイトル不明
その気持ちはわかる!!
「バネッサは私を何だと思ってるのさ?」
ジト目で私がそう言うとバネッサが真剣な顔で口を開く。
「初めて会った時・・・・・人が吹き飛んで行くのを初めて見たわ・・・・あれは衝撃的だった」
・・・・・・・・・何でそんなに遠いものを見るような目で天井を見上げてるのバネッサ?あの時はバネッサも『正当防衛』って認めてくれたじゃん!!
「依頼確認をして戻ったら・・・人が飛んで行って壁にぶつかる・・・・ぶつかった人は死んだ・・・と思ったわ」
ああ!!『正当防衛』って納得した前の事を言ってるのね!!あれ?もしかしてトラウマになってる?
「えっと・・・・ごめん?」
まさかアレを見た人がトラウマになるとか思わないじゃん?
「気にしなくていいわ、受付嬢として様々な喧嘩を見て来たけどあれは衝撃的だっただけだから、で!話を戻すけど酒場でからまれても手加減してあげてね?貴女が暴れすぎて捕まったら悲しいわ」
ん?これは私の事を心配してるのか絡んでくる相手を心配してるのかどっちなんだろう?って言うかなんかひどい言われようだね!!
「私はお淑やかなか弱い乙女なんだから暴れたりしないよ」
何処をどう見てもそうじゃん!!
「だと良いわね」
何で信じてくれないのかなバネッサ?そんな生暖かい目で見るの止めてもらえるかな?
「それじゃあまた来るよ」
生暖かい視線を受けながら私はギルドを後にした。
私はギルドをでてすぐバネッサの言葉通り進んで目的の店である酒場を見つけそのまま中へと入った。
ちょうど昼時だったため店内は多くのお客さんが食事をしていたり、気の早い人達がジョッキ片手に騒いでいたりと賑わっていた。
「さてと・・・・・知り合いはいるかな?」
店に入ってそう口にしてから周囲を見渡すと・・・・・いた。
私は見つけた知り合いの座ってる席へと歩いていきお酒を煽っている状態の知り合い・・・・・レティシアに声を掛ける。
「相変わらずよく呑むねレティシア」
一気飲みをしていたレティシアが私を見て微笑みながら口を開く。
「あら?リアも呑みに来たの?まあ座りなさいな」
私はそう言われてレティシアの前の席に座りレティシアを見て口を開く。
「まだいたみたいでよかったよ」
私がそう言うとレティシアが微笑みながら口を開く。
「もうしばらく帝都にいるつもりよ、アインハルトさんに頼んだお酒が1週間かかるらしくてね、その間に帝都の酒屋を周ってるの」
相変わらず行動原理が『お酒』なのね!!
「そうなんだね、それじゃあお酒が手に入ったらアグリに戻るつもりなの?」
私がそう聞くとレティシアが微笑みながら口を開く。
「そのつもりよ、なんだかんだ言ってもアグリが気に入ってるからね」
その気持ちはわかる!!
「私は2・3カ月は帝都にいるつもりだよ、ちょっとした依頼も受けちゃったからね、それが終ったらアグリに帰るよ」
遺跡調査は面白そうだけど時間がかかるからそのくらいは見ておかないといけないと思うんだ。
私の言葉を聞いてレティシアはジョッキを一回煽り口を開く。
「【ラセーヌ】はもう帰るそうよ?」
「へえもうマリーさん達は帰るんだ」
まあそれぞれの考え方があるから仕方ないね。
「まだいる?挨拶くらいはしておきたいんだけど」
私がそう聞くとレティシアが真剣な顔で口を開く。
「わからないわ・・・・私は酒場でずっと吞んでいたから・・・その話を聞いたのは確か・・・2日前だったかしら」
ならもう帝都を出てい行ったかもしれないね。