作品タイトル不明
良し!帰る!!
「はぁぁぁぁ・・・可愛いわぁ・・・・・・」
青いドレスを着せられた私をうっとりをした目で見ているセレーナさんを見て私は溜息をついた。
私が着た青いドレスはシンプルな作りで何故か・・・・そう何故か!!私にピッタリなサイズでフリフリと腰の位置に大きなリボンが付いているドレスだった。
「これは・・・・予想以上ね」
そう呟くシアの言葉に私も頷く。
確かにこんなドレスが用意されてるなんて予想外だったよ!!と内心同意しているとシアが口を開く。
「似合い過ぎだわ」
「そっちかい!!」
あ!思わずツッコミを入れてしまった!!!と思った時にシアが苦笑しながら口を開く。
「だって似合ってるんだもの、流石お母様ね」
「でしょ!!私もここまでとは思わなかったわ!!これならリリアも驚くわ!!」
・・・・・・・・・・・・そうだった!!今から皇后様と会うんだった!!本当に憂鬱だよ!!
やっぱり今からアグリに帰ろうかな?良し!帰る!!
「リア?何処に行くのかしら?」
「う」
背を向けて歩き出そうとしたらにこやかな顔のシアにそう聞かれて足を止める。
「ちょっとアグリまで・・・」
「却下よ、そろそろ時間ね。さあ馬車に乗るわよ」
ああああああ!!行きたくない!!と思ってると右手をシアが、左手をセレーナさんが握りしめて2人はにっこりと微笑み・・・そして同時に口を開く。
「「さあ行きましょう」」
やっぱり親子って似るんだね!!息ピッタリだよ!!
私は引きずられるように2人に引っ張られながら馬車に乗って伯爵家を出て皇后様の待つお城へと出発した。
「やあリア!今日もとても素敵だね!!」
何事も無く城につき馬車を降りようと馬車から出てみるとアインハルト兄さんがしっかりと正装した姿で私達を出迎えてくれた。
「アインハルト兄さんもかっこいいよ」
絶対にお城勤めのメイドさん達はアインハルト兄さんのイケメンの正装姿ってのを見たら惚れちゃうんじゃないのかな?きっとその中からお嫁さんが・・・・頑張れアインハルト兄さん!!私は応援するよ!!
「リア?」
・・・・・・・・・・・何でニコニコしてるのに怒ってるって感じるんだろう?私変な事考えてないよ?
「さて!!リリアが待ってるから行きましょう!!」
私達のやり取りを見ていたセレーヌさんが微笑みながらそう言って来たので全員そろって頷いて城の中へと歩き出した。
「いらっしゃいませセレーナ様、ライナシア様、アインハルト様、フローリア様、皇后様のお待ちになる所へご案内いたします」
お城の中に入ってすぐの場所に待っていた女官さんがわたしたちを見てすぐ一礼してそう言って来た。
「あら?ホーリィ・・貴女が来たの?珍しいわね」
当たり前だけどセレーナさんの知り合いらしい。
そしてセレーナさんがそう声を掛けるとホーリィと呼ばれた女官さんは微笑みながら口を開く。
「2大伯爵家の方々の出迎えをメイドに任せる訳にはいきませんので」
どうやらホーリィと呼ばれたこの女官さんはかなりの地位にいる人らしい。
「ではご案内いたします」
ホーリィさんは微笑みながらそう言った後私達を一度見てから歩き出し、私達はその後について行くように歩き出す。