軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第27話  職業スキルの限界値

“魔法使い”になってレベリングを始め、1週間ほどで2枚カンストさせる。予想通り職業スキルは“S”に上がった。

さらに1週間ほどで、また2枚カンストさせたところで、職業スキルは“SS”に上がった。こうなれば間違いなく“SSS”まであるはずだ。

残り3枚の職業ボードも全て使う。10日以上かかったが、とうとう目標を達成した。7枚の職業ボードを全て使ったステータスは――

魔法使い Lv99

HP 766/766

MP ∞/∞

筋力 299

防御 202

魔防 525

敏捷 241

器用 542

知力 1040

幸運 306

【職業スキル】

魔術 Rank SSS 称号“魔術王”

回復術 Rank C

複合魔術 Rank D

獲得“魔法” 風魔法(Ⅰ)×5 火魔法(Ⅰ)×4

水魔法(Ⅰ)×6 土魔法(Ⅰ)×5

魔術ランクがトリプル“S”になった! しかも“称号”というのが付いたことから、“SSS”までが限界値で間違いないだろう。

それにしても称号、“魔術王”か‥‥‥ちょっと気分がいいな。

次の職業は何にするか考えたが、魔術王というのが付いたので調子に乗って“複合魔術”をもっと高めてみようと考え、大魔導士にすることにした。

大魔導士なら一度カンストしているので前回の半分の時間で、カンストできるので効率はいいだろう。それに一番使い勝手がいい“雷魔法”の使いやすさが向上するのも魅力だ。

職業ボードの中から大魔導士を取り出し表面をタッチした。これがカンストしたら、東京に行こう。向こうの方が被害が大きいようだからな‥‥‥‥助けを求める人が大勢いるかもしれない。

数日レベリングのためアンデッドを狩りまくっていたが、最近長野県から出てくる魔物だけでなく関東方面から入ってくる魔物も多くなってきているようだ。

空を飛びながら、魔物を探していると避難所の1つが大勢の魔物に襲われていた。長野の外から来た魔物だろうと思い、すぐに救助に向かった。

◇◇◇◇◇◇◇◇

「くそっ! 数が多すぎる‥‥‥だめだ。何匹か避難所に向かったぞ!」

「子供たちを建物の中に入れろ! 絶対に化物を行かせるな!!」

常駐していた俺たち自衛隊員が必死になって食い止めているが、相手の数が多すぎて押し込まれている。

特にひときわ大きな化物には何発銃弾を撃ち込んでも効いてる様子が無い。

この避難所はもうだめだ‥‥‥撤退するしかないが、避難住民をどう逃がすかが問題だ。

自分たちだけなら逃げることもできるだろうが避難住民はそうはいかない。まさか自分たちだけ逃げるわけにもいかないからな。八方塞がりだった。そんな時‥‥‥。

「ブオオオオオーーーッツ!!」

1台のジープが何体かの化物を撥ね飛ばしながら、こちらに向かってきた。

「おい! 俺にも銃をよこせ!!」

中から出てきた男が唐突に、とんでもないことを言ってきた。

「いやっ民間人に銃を渡せるわけないでしょう! 何を言っているんだ」

「俺は元自衛官だ! 今はそんなこと言ってる場合じゃないだろう。援護するから銃を渡せ!!」

男のあまりの剣幕に自分の腰にあったオートマチックの拳銃を男に渡した。

「あの大きいのは相手にするな。あれは“自衛隊殺し”と言われる化物だ! それ以外の化物を倒して脱出を考えろ!!」

◇◇◇◇◇◇◇◇

後退しながら小さい人型の化物を集中して狙っていく、人型の方は数十発撃ち込めば倒すことができるので数を減らすことはできた。

それにしても何してんだ俺は、坂木に頼まれて長野まで噂の“魔法使い”を探しに来たのに、こんな所で人助けしてる場合じゃないんだ。

だが女子供もいる避難所が襲われているのに見て見ぬふりはできないだろうな‥‥‥‥坂木の頼みを聞いたのも、こんな所に突っ込んで戦っているのも、損な性格だと心底思う。

俺はもう自衛官じゃない。一般人なんだから逃げ出したって誰も文句は言わないだろうに‥‥‥。

銃の弾が切れた時、大型の化物が突進して大きな足を振り下ろした。俺を含め3人が吹き飛んだ。

俺の隣に倒れている自衛官、さっき銃を渡してくれた男だ。かなり大量の血を流し動かなくなっている。慌てて、その場を移動しようとしたが足が動かなかった。

足を見ると右足の膝から下が無かった。

ああそうか‥‥‥俺はここで終わりか‥‥‥すまんな坂木、お前との約束を守れそうにない‥‥‥‥