軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

4-8

「はい。仲良くさせてもらっています」

「この前、私がラネル魔術院にうかがったとき、レナード様と一緒にどこかへ向かわれましたよね? あれはどちらへ向かっていたんですか?」

「あの時は訓練場へ向かっていました。私とレナード様は、放課後に追加で訓練を受けておりまして」

私がそう説明すると、カレン様はまぁ、と口に手を当てて言う。

「昼間に授業を受けて、放課後にも訓練をしておりますの? お二人とも熱心ですのね。立派ですわ」

「いえ、それほどでも……」

「メイベル様、不躾なことをお伺いしますが、レナード様とよく一緒にいていいなと思うことはありませんの? カレンは一度お会いしただけでレナード様のことがすっかり好きになってしまいましたので、もしメイベル様のように頻繁に一緒にいたら夢中になってしまいそうですわ」

カレン様は両手で口元を覆いながら言う。

確かにレナード様は素敵な人だけれど、そんな風に考えたことはない。レナード様は大事なお友達であり、尊敬する魔導士仲間なのだ。

というかそもそも、レナード様は私に恋愛的な意味で好かれたら迷惑だろう。こんなに可愛らしいカレン様からの好意にすら辟易しているようなのに。

「いいえ、そういう風に考えたことはありません」

「本当ですか?」

「はい。レナード様は大切なお友達なので」

きっぱりそう言うと、カレン様はじっと探るようにこちらを見た。それから横を向いて何か呟きだす。

「……この子のほうはレナード様が好きなわけじゃないのね……。じゃあ、何とかすればいいのはレナード様の気持ちだけということかしら……」

「あの、カレン様?」

「それにしてもなんでこの子なの? こんな地味で平凡な子。私のほうがずっと可愛いのに……」

「カレン様??」

私はぶつぶつ言っているカレン様を不思議に思いながら声をかける。

ようやく呟くのをやめたカレン様は、私を見てにっこり笑った。

「メイベル様。カレンはメイベル様ともぜひ仲良くなりたいですわ。レナード様と同じ魔術院に通ってらっしゃるメイベル様に、彼のことを色々教えていただきたいです」

「ええと、それはレナード様の意思もありますから……」

「それでは、レナード様のことは無理にお尋ねしませんわ。メイベル様、カレンに魔法のことを教えてくださいませ。レナード様が熱心に学んでいる学問にカレンも興味がありますの」

カレン様はそう言うと、私の手を掴んでぎゅっと握りしめる。

私はどうしたものかと困惑してしまった。