軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

9話「やっぱ金欠はつらい」

翌日は昨日に引き続き炭作りを頑張った。

それだけではなく、家庭菜園の準備をしておこうと今日は30m四方の草を刈って鍬を手にひたすら土を掘り起こしたよ。ばかでかい岩が出てきたのでそこだけ手を付けてないけど……かなり頑張ったと思う。

おかげでお腹がすいてごはんが美味しいね。

「うん、おいしい」

鍬を買ったせいでおかずが買えなかったけれど、パスタが買えたのでバター醤油パスタ(具無し)にしてみた。

シンプルだけどこれが美味しいんだ。

さすがに明日はおかず買わないとだけど、たまにはこんな日も良いだろう。

次の日は昨日の続きということで、炭作りを頑張ったのと家庭菜園予定地にあったでかい岩を砕くべく鶴嘴を買ってみた。

セール中だったおかげで結構ごついのが買えたよ。

岩をひたすら殴ってみたらいい感じに砕けてきたので、持ちやすいサイズになるまで砕いてひたすら捨てる作業を繰り返した。

やはり体を動かすとお腹が空く。

疲れないおかげでいくらでも作業できるのは良いのだけどね。

「うん、おいしい」

今日のご飯は卵かけご飯だ。

シンプルに炊き立てご飯に卵と醤油だけですごくおいしい。朝昼晩と食べてもおいしいんだ。

するする食べられてしまうので、ついつい食べ過ぎてしまうのが難点ではある。

さすがに明日はおかず買わないとだけど、たまにはこんな日が続いても良いだろう。

次の日はあいにくの曇りだった。

雨ではないだけ幸いと言ったところだろう。

この日も前日と同じく炭作りを行いその傍らで家庭菜園作りにも精をだす。

昨日大きい岩は取り除いたので、目の粗い篩を購入し石を取り除く作業を中心に行った。

地面の半分は石ころで出来ているんじゃないか? そう思うぐらい石がごろごろ出てきた……たまったら捨てて、土を篩ってと繰り返しどうにか目立つ石を取り除くことは出来たよ。

おそらくちょっと掘ればまた出てくるのだろうけど、一旦完了とする。

正直きりがないので石をみつけたら取り除くぐらいで良いと思う。

「うん……おいしい」

今日の食事はバター醤油ご飯だ。

体に悪い味がして大変おいしい……おいしいのだが。

「ちょっとさすがにこの食生活はきびしいぞ」

だったら道具買うの我慢すればいいじゃないかと思うかも知れないが、体が思うように動くし疲れないしで楽しくてねえ……ついつい新しく道具を買って作業を次へ次へと進みたくなるんだ。

いやほんと楽しくてしょうがないねえ!

そして疎かになる食生活。

おいしくウィンナー食えればそれで良かったのに……お金が、お金がない。肥料も買わないといけないし、まだ欲しい道具が色々ある。

一体どうすれば……何か売ろうにも売るものなんてないし……?

「……ある!」

いっぱいあるよ売るもの! 食器とか、この時代なら高く売れるんじゃないか? ガラス製品とかも良いかも知れない。塩とか砂糖も売れそう。油もいけるか?

数百円の商品でもこの時代なら……いや、そもそもこの時代で売っても意味ないねえ。

「永楽通宝とかもらってもウィンナー買える訳じゃなし」

くそ、良い考えだと思ったんだけどな。

この時代のお金もらっても買えるものはこの時代のもの……ん?

「……斧とか普通に買えた? 農具はちょっと微妙そうだなあ」

刃物系は逆にこっちの時代のほうが色々安く手に入るかも知れない? 農具なんかは設計図なり渡して作ってもらったりもいけるか?

通販の安い商品を高値で売って、手に入れたお金でこの時代で使えそうな商品を買う……良いかも。

売る方法は……遊佐さんだな! というか遊佐さんしか選択肢が無いと言っても良い。

ちょいと現代なら安くて、戦国時代だと高いものを調べてみよう。

「ふむ」

予想通り食器やガラス製品、あと砂糖など甘味系は高く売れそうな予感がする。

羊羹とか日持ちもするし良いかも?

塩とか油は座というものがあった時が怖いので、やめておいたほうがよさそう。

他は白米とか酒なんかも高級品なのかな。

香辛料は分からないなあ……貴重品だろうけど需要があるのかどうか。

遊佐さんまじで来てくれないかなあ……万が一来た時に備えて、お金を使うのは夜にするか。

とりあえず良さそうな商品をリストアップしておいて今日はもう寝よう。

良いこと思いついた気がした翌朝。

今日は快晴だった。

朝日に目を細めてあたりを見渡すと、そこには手を振る遊佐さんの姿が……なんてことはなく、ただ枯れつつある草むらが広がっているだけであった。

「ですよねえ」

とりあえず朝食を……ローテーション的に納豆ご飯かな。納豆ご飯食べて炭作りと、家庭菜園の肥料をどうにかしよう。

色々調べてみたら草木灰ってのがあるらしいんだよね。

もちろん通販でも買えるしそこまで高くはないのだけど、ほらちょっと前に刈りまくった草がひからびた状態でそこらに転がっているからね。

そいつらを燃やしてしまおうってすんぽうよ。実にエコである。

「全部灰になーれ」

集めた草を燃やしていたらなんかテンション上がってきて思わず小躍りしちゃう。

変な意味じゃないけど、薪とか炭とか何か燃やすのって楽しいよね。

そのうち落ち葉とか集めて焼き芋なんかもやってみたいなあ……あ、やりたいことリストに追加しておかないと。

「せいが出るな」

っびっくりした!!

メモしておこうと立ち上がって振り返ったら、遊佐さんがいたよ!

まじで気配消すのやめてほしいのだが。

「何度か声を掛けたんだがな」

文句言いたげな俺をみて、遊佐さんが苦笑まじりに教えてくれた。

俺が気付いてないだけでした。すんません。

てか、小躍りしているところを見られたのか……? 殴ったら記憶なくなりませんかね……。