軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

【番外編】

俺はローレンスと一緒に、辺境の村、デッドエンドへと向かう。

「何があった?」

「実は……おれにもわからないのだ。村人達が……急に固まってしまって……」

ローレンスのやつが、珍しく暗い顔をしてる。

いつだって、どんなときだって、明るく笑みを絶やさなかったこいつが……である。

それは同時に、二つのことを意味していた。

超勇者(元だが)である彼では、対処できない事態であるということ。

……そして、ローレンスにとって、デッドエンド村の連中を、俺が思う以上に、大切に思っているということだ。

こいつは……孤児だった。家族が欲しいと言っていた。

……そんなこいつに、新しい……家族ができたんだな。

ふむ……。

「何をそんな暗い顔をしてる」

「え?」

「辛気くさい顔をするな。こっちまで、暗い気分になってしまうだろうが」

「アクトさん……」

「貴様はいつも通り、馬鹿みたいに笑っていれば良い」

俺がそう言うと、ローレンスは「ああ……」と察したような顔になり、少し……笑った。

「ありがとう、アクトさん。おれを励ましてくれてるんだな」

ふん……。

「アクトさんがいれば、大丈夫だな! うん!」

「まあ、俺だけでなんとかできるとは、見てみないとわからんがな」

「大丈夫だ! アクトさんがいれば!」

「……俺には 時王の神眼(クロノ・サイト) がないんだぞ」

「そんなのなくとも、アクトさんはアクトさんだろうっ? おれは目ん玉がほしくて貴方のところにきたんじゃあないっ。アクトさんに助けて欲しくていったんだっ」

「……訳のわからんことを言うな、貴様は」

「わはは! 学がないからな!」

……ふっ。それでいい。おまえは、それでいいんだ。