軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

第12話 vs『邪神』

エリー&ナズナが自称『女神』の カメーナエ(Camenae) を攻撃。

カメーナエ(Camenae) は2人の攻撃が自身を傷つけないと奢り、回避もせず、余裕綽々な態度で迎撃した。

僕はその隙を狙って、第一限定解除した『 神葬(しんそう) グングニール』×『転移』で奇襲をしかける作戦を立てた。

カメーナエ(Camenae) もまさか自身を傷つけるだろう 創世級(ジェネシス・クラス) 、『EX 神葬グングニール』なんて武器を僕達が所持しているとは想像もしない筈だ。

その作戦が見事はまる!

僕はナズナを迎撃して、隙を生み出した カメーナエ(Camenae) の背後に転移。

そのまま『 神葬(しんそう) グングニール』で彼女の首を切断した。

予想通り、自称『女神』である相手だからこそ、神を葬る槍、『 神葬(しんそう) グングニール』が通じた。

しかし、相手は自称『女神』。

首を切断した程度では死亡しているか分からない。実際、首を切断しても体からは血が一滴も出なかった。

故に念には念を入れるため、頭部、体どちらもバラバラにするため『 神葬(しんそう) グングニール』を向けようとしたが……。

主人を失ったせいか『邪神』が暴走。

激しく暴れ出したため、 カメーナエ(Camenae) をバラバラにする前に、『邪神』の体から落ちてしまった。

僕自身、『邪神』の上に居られず、上空へと退避。

落ちた カメーナエ(Camenae) の頭部と体を探すためにも、暴走する『邪神』が邪魔でしかない。

そのためまずは『邪神』を倒すことを決断する。

「作戦通り次は『邪神』を始末するぞ!」

僕のかけ声に答えて、メイ、エリー、ナズナが元気よく声をあげてくれた。

もちろん、対『邪神』戦も話し合い済みだ。

『邪神』も カメーナエ(Camenae) 同様、一般的な攻撃では一切ダメージがない。

対抗手段は『神葬グングニール』しかないため、僕が攻撃をして、『邪神』が生み出すモンスターをエリーとナズナが排除するというのが事前に決めた作戦内容だ。

空中に退避した僕は、『神葬グングニール』を手に、暴走する『邪神』へ向かって降下。

勢いをつけて『神葬グングニール』を突き立てる!

『ゴアァアアァァァ!?』

「わわわぁ!」

『神葬グングニール』は『邪神』を相手にしっかりと刺さった。

『邪神』も初めて味わう痛みのせいか、困惑した声をあげ、より一層暴れた。

ダメージを与えることは出来たが……。

『邪神』は山のように大きい。

そんな巨体に槍を刺してもたいしたダメージは与えられない。

むしろ、『邪神』がより一層暴れ、体に刺さった槍を軸に振り回され、今度は僕が困惑の声を上げてしまう。

無理矢理、槍を抜き、今度は刺さずに体中を切って回る。

『ゴアァアアァァァ!』

当然、切ることは出来るが……表層を少し裂く程度。

正直、このままでは倒すのは到底不可能である。

僕は仕方なく、次の手を打つ。

再び空中へと退避。

『邪神』の正面へと回り込む。

移動を終えると、エリーに声をかける。

「エリー! 対『邪神』作戦の第二段階だ! 頼む!」

「――甚だ不本意ですがしたかありませんの!」

対『邪神』作戦の第二段階とは?

『邪神』を倒す作戦を立てる際、第一限定解除した『 神葬(しんそう) グングニール』で倒せない場合は、エリーの第二限定解除をおこなうと決めていた。

第二限定解除をすると、僕の体に非常に負担が大きいため、エリー達は難色を示していたが、『邪神』を倒せなければ意味が無い。

故に渋々、エリー達は第二限定解除に納得した。

僕は右手に握る『神葬グングニール』に意識を向け、強く握りしめる。

エリーの声が魔術も使っていないのに、よく耳に届く。

「 魂魄封絶(こんぱくふうぜつ) 第二限定解除! コード、『 無神論(バチカル) 、 愚鈍(エーイーリー) 、 拒絶(シェリダー) 、 無感動(アディシェス) 、 残酷(アクゼリュス) 、 醜悪(カイツール) 、 色欲(ツァーカブ) 、 貪欲(ケムダー) 、 不安定(アィーアツブス) 、 物質主義(キムラヌート) 』……邪悪なる大樹よ流転を正し罪科を示せ―― 神葬(しんそう) グングニール!」

「ぐぅうぅッ――!」

エリーの封印が解放され、『 神葬(しんそう) グングニール』の穂先が二つに分かれる。

これが『 神葬(しんそう) グングニール』の五〇%の力を解放した状態だ。

黒い炎、煙のようなものが僕の腕だけではなく、肩を昇り、右顔を覆い尽くす。

右目が赤く染まり、半身がまるで自身のものではないかのような錯覚を抱いてしまう。

この状態を長く続けていたら、僕自身の自我が持たない。

「がぁああぁあああぁあああぁあぁぁぁあッ!!!」

『ゴアァアアアァァアァァァァアァァァァッ!!!』

僕は『邪神』に負けないほどの雄叫びを上げ、第二解放した『 神葬(しんそう) グングニール』を投擲!

槍は黒い塊エネルギーとなり、『邪神』へと迫る。

地上側ならどれほど被害が出るか分からないが、幸い投擲した方向は海側だ。

『邪神』はその巨体から素早く動き回避などできない!

そのまま魔人国『ますたー』の1人ダイゴのように、『邪神』も『 神葬(しんそう) グングニール』の黒い塊エネルギーに飲み込まれると思いきや……。

『ゴアァアアアァァアァァァァアァァァァッ!!!』

乱杭歯が並ぶ巨大な口を大きく広げ、体側面にある口も開き、膨大なエネルギーを発射!

正面から『 神葬(しんそう) グングニール』と衝突する!

『!?』

僕を含めてメイ、エリー、ナズナ、その場に居る全員が驚愕した。

『邪神』は正面から、第二解放した『 神葬(しんそう) グングニール』と渡り合う!

さらに二つの巨大エネルギーは拮抗し……大爆発をおこす。

「ッッッッ!」

空中に居た僕は踏ん張ることができないため、爆発に耐えきれず投げられたボールのように吹き飛ぶ。

僕だけではないメイ、エリー、ナズナもだ。

視界がぐるぐると高速で回転するが、慌てずバランスを取り、足から地面へと着地。

着地した衝撃で地面に無数の亀裂が走ったが僕自身へのダメージはゼロだ。

むしろ、第二限定解除した『 神葬(しんそう) グングニール』から与えられたダメージの方が大きく、地面に片膝を突く。

さらに『邪神』の放出エネルギーと相殺した第二限定解除『 神葬(しんそう) グングニール』が僕の右手へと戻る。

『 神葬(しんそう) グングニール』の基本能力として、一定距離、所有者から離れると手元に戻ってくるのだ。

しかし、今は手に戻ってきたことで再び第二限定解除『 神葬(しんそう) グングニール』のダメージが僕を襲う。

「まさか第二限定解除『 神葬(しんそう) グングニール』の攻撃を防ぐなんて……」

ダメージを受けながら、その苦痛とは別に驚きで苦虫を噛みしめた。

『ゴアァアアアァァアァァァァアァァァァッ!』

第二限定解除『 神葬(しんそう) グングニール』を相殺するほどのエネルギーを吐き出しても、未だに元気よく暴走する『邪神』もうさすがとしかいえない。

だが、当然、最悪――第二限定解除『 神葬(しんそう) グングニール』を防がれることも措定済みだ。

次の手も考え済みである。

だが、その手は……。

( カメーナエ(Camenae) を恐らく倒した以上、『邪神』を放置する選択肢もなくはないけど……)

放置したら暴れるのに飽きて元に居た場所、海に戻る可能性もゼロではないが……。

延々に暴れられて『巨塔街』や他に被害を出されても後味が悪い。

僕は覚悟を決める。

(『邪神』……あんな怪物を倒すには……作戦第三段階――第三限定解除『 神葬(しんそう) グングニール』しかない!)

僕は次の手を打つことを決定した。