軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

side―――エリック

命を懸ける。だから頼って欲しい・・・なんて言っておきながら、未だに僕は教えられてばかり。

こんな状態じゃ危険から遠ざけられて当然だ。

気を引き締め直して考える。

どうやって罠に掛けるか、そのためにどこへ網を張るか。

僕の頭から出せる案は多くない。

閃きが苦手なことがこんなところまで降りかかって来るなんて・・・。

弱音を吐いても仕方がないけれど、こればっかりは恨み言のように思ってしまう。

折角の魔力量も、頭を使う才能が付いてこなければ宝の持ち腐れだ。

ジーナさんが近くにいるようになって、余計にそう思うようになった。

天才。

その言葉の意味を理解させられるほど、あの人は凄い。

貴族として公爵位を背負い、それでいて尚、魔法研究の第一人者というのは規格外もいいところじゃないか。

目端が利いて、機転が利いて、顔が広く、計算高い。

悪い所なんて変態なくらいで。

今思えば、昔にジーナさんからの誘いを断ったのは、当時からなんとなく、そういう差を感じていたからだったのかもしれない。

僕は誰かの真似ばかりしている。

魔導書や古文書の内容をそのままになぞって、少しだけ恵まれた魔力量と操作の感覚で魔法を強くした気になってた。

それでも足りない時には、ゼネスさんならどうするか? そればっかり。

でもそれじゃ、僕に出来ることは僕だけに出来ることじゃない。

威力だけを上げたって、とどめの役にしかなれない。

それが嫌なわけじゃないし、役に立ってないなんて言われたこともない。

ただそれだけじゃ満足できない!

だって、それだけなら! 僕じゃなくたっていいんだから‼

ジーナさんの存在が近くなったおかげで、僕は危機感を覚えた。

取って代わられたくなんかない!

そのためには証明しないといけない。

僕の強さを。

僕だけの力で。

これはそのための試練だと思った。

ドラゴンを捕まえるための檻。

飛び出した案はドラゴンを飛び立たせること。

得意の炎を使って前衛を守りつつ、邪魔にならない陣地の作成。

想像しろ。

ちゃんと。

なにが起きたらドラゴンは空を飛ぶ?

いくら崩れて高くなったとはいえ洞窟の中。

限られた空間だってことはドラゴンだって分かってるはず。

僕なら崩れてない所との高低差が気になって仕方がないから、空を飛ぶのは最終手段にする。

それでも空へ逃がすには?

炎の壁だけじゃ足りない。

イフリートドライブ――あの火力だけでもまだ足りない。

それはわかる。

でも、何が足りない?

正確なそれがわからない。正解までたどり着かない。

もどかしい思いばかりが募る。

ゼネスさんなら知ってるかな? ジーナさんならわかるかな? クライフさんなら気付けるかな? アンナさんは・・・気にしないかもしれない。

フェリシアなら―――・・・フェリシアには負けたくないな。

こんな僕でも先輩だから。

あの人達といる時間は僕の方が長いんだ。

いつだって僕の心を照らしてくれたのは―――。

そっか! それなら‼

今だけは、僕にしかできない方法だ‼‼