軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

side―――???

閃光は低く、空を割る。

愚直な歩みは壁を貫き、火蓋を切る。

高く反り立つ壁は拳程の小さな穴を綻びに、聞き及んでいた通りに。その体をまろび解く。

高きから低きへ。

ガラガラと音を立て、剥がれるように崩れ行く。

それは次第に大きく、果ては雪崩の如く。

波打つように堀を埋め、地面を喰らい、丘となる。

――鬨の声。

僅か100にも届かぬ雄叫び。

けれど、応ずるものなく。

ただ一方的に響けば、それは勝鬨に他ならない。

そう信じ、駆け出す。

全ては百計の下。

この身こそに加護があると。

応戦は必定であった。

上方より来たる旅立ちの使い。

100に足りぬを迎えるには余りある歓待。

共に天を目指そうと、寄り添うように見せかけて。

弧を描いて迫るは死神の群れ。

鉄を被った羽虫へ付ける名としては、少々贅沢に過ぎるかもしれない。

だが、それは上空から襲い来る。

そこまでの軌道。百計に含まれていただろうか?

百では足りず、ここで敗れるか。

固く、瞼を防ぐは凡夫。

見通す力は天にも及ぶ。

凍て刺すは隔たり、光さえも捻じ曲げ、猛き熱意をも阻む。

――前へ。前へ。

脇目もふらず、ただ前へ。

肺に、脇腹に、しがむ痛みは冷たく。

冷気を纏う見えざる者に優しく握られているかのようだった。

ただで守るわけではないと、命を賭して使命を遂げよと。

まるで語りかけるように。

ここまでの足取りは平坦。

開けた土地を縦断したにとどまる。

この先は道だ。

別れ道。

一度迷えば戻ること叶わず。

一歩遅れれば追いすがること許さず。

かじかむ肺を、しばれる腹を、焚きつけて飛脚となる。

なに、恐れるほどではない。

後塵は幼子。それも女子である。

いくら健脚であれ、大の男を上回るはずも無し。

例えその殿が汚れを一掃する大役を預かろうとも、求められるのは疾さ。

躓いたりしなければ、こんなところで・・・・・・。

高を括ることを人は慢心と呼ぶんだそうだ。

少女は迅い。正に影と同じほど。

どれほど力を振り絞り、脚を回転させようとも、その差が開くことはなく。

むしろ疲れるほど、突き上げるような勢いを感じた。

なぜ遅い? まだやれるだろう? その程度か?

私は時折振り返り、水を撒きながらでも平気だと、痺れるほど涼しい顔で。

こうも温度が違うとはなごとだ。

底冷えが。足元から這い上がる。

脚に。肚に。胸から喉へ。

凍り付くような風が身体を撫でる。

導かれるように曲がる度、終わりはどこだと視界が歪む。

見るものが、考えが、そして体が。

散り散りに、粉々に、砕ける寸前。

世界が止まる。

つい今しがたまで感じていた寒さが嘘のように、湧き上がる熱に侵される。

頭の天辺から、爪先まで。

滝のような汗が滴る。

――ようやく。

ようやく・・・辿り着いたのか。