軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ショルの固有スキル 4

そんな『ジョエル兄様の御涙頂戴!』をやっている間に、オババ様が帰還しました。

金髪青目のねぇちゃんも一緒です。

きっと『再生魔法のスペシャリスト』です。

何故か、オババ様も、金髪青目のねぇちゃんも、ショルさんをガン見しております。

ん? ショルさんを見ても面白くないよ?

どうやって『豪華フルーツタルト』の形を崩さないで食べれるかを悩みながら食べてるだけだよ?

オババ様がショルさんに話しかける。

「ショルや、病人は治って無いようだが、何してんだい?」

ん?

何故か、オババ様の声が怖いような……?

ショルさんは豪華タルトを一心不乱に見ながら適当に答える。

「あー、魔力が無くなった」

「あんたの魔力は多いはずだろう? 毎日毎日、研究ばかりしてんだから」

豪華フルーツタルトを食べていたショルさんは気が削がれたのか、オババ様を睨んだ。

無邪気な子供のようだったショルさんはどこに!?

「今代オババ、僕んちに来る時間が悪かったね。朝から魔力を使って植物研究をしてるんだ。夕方に来れば魔力がほとんど無いのがわからないのか?」

オババ様が「あー」と納得した後に、気を取り直したのか、ショルさんの手に持っている『豪華フルーツタルト』(食べかけ)を指摘した。

「あんた、どこにそんな美味しそうな食べ物を持ってたんだい?」

ん? 風向きが、怪しげな方向に……?

「そこにいる幼女がくれた」

私の名前を知らないんかい!

よく、契約に納得したな!

オババ様と、何故か、金髪青目のねぇちゃんが私を見た。

え? 目が、怖い、よ?

「チーヤ。今直ぐに最高級魔力回復ポーションが欲しけりゃ、ショルが持ってる食べ物をよこしな?」

それ、聞いてないよね? 強制的な催促だよね?

「私も、ソレが食べたい。治療の対価でいいよ」

え? 金髪青目のねぇちゃんがホールで『豪華フルーツタルト』を食べんのん? 対価が安すぎん?

『再生魔法のスペシャリスト』でしょ?

「出して、くれるだろう?」

いや、脅さなくても出しますがな。

私は急いで、ジョエル兄様の机の上に『購入履歴』から『豪華フルーツタルト』を2個、ホールで買うと、包装を丁寧に剥がして、フォークを持って振り返る。

と、オババ様と金髪青目のねぇちゃんが至近距離に居た。

……フルーツタルトは、逃げませんがな。

「ど、どうぞ?」

木族お二人様にフォークを差し出す。

オババ様とねぇちゃんは、私の手から素早くフォークを受け取ると『豪華フルーツタルト』のホールを手に持って、さささっと壁際に寄り、食べ出した。

え? もしかして、壁際に寄ったのは「誰かに取られない為」じゃあ、ない、よね?

「じゃあ、いただくよ。ほい、これが、最高級魔力回復ポーションだ」

投げられるように、私の買えなかった高級ポーションを渡された。

私が、予算オーバーで、買えなかった……。

とぼとぼと、ショルさんのところに行って『最高級魔力回復ポーションを飲むようにお願いすると「異界の食べ物が入る隙間が無くなるからヤダ」と断られたが、「さっきの食べ物(飲み物?)の白いのが欲しく無い?」と聞くと、素早くポーションを飲んでくれた後に「早く!早く!」と、催促されたので『ショコリキサーホワイト』を出しておいた。

すると、ショルさんは飲み口に吸い付いて「ぷはーっ! これも美味い!」と大声で言うものだから、オババ様と金髪青目のねぇちゃんの目が怖くなって「おいおい、手にホールタルトを持ってるじゃないかよ!」と言う、私の心の声は届かずに『ショコリキサーホワイト』を無言で催促してくる御二方に進呈しました。

あまいものはね、せかいをすくうよ?

きっと、ね?

◇◇◇

ジョエル兄様の口元に光るものが見える頃に、木族達が満足して、その代わりに人組は腹ペコだよ?

いつのまにか【魔法契約書】を書いて持ってきていたおじいちゃんが、部屋の外にいる人に「晩餐に出れずにすまんと皆に伝えてくれ」と伝言したくらいには腹ペコですからね?

そして、私は契約書の『異界の食べ物ショルさん食べ放題』の追記をおじいちゃんにお願いします。

魔道具で明るくなった部屋の中で、ショルさんと金髪青目のねぇちゃんが動いた。

ショルさんが、油断していたジョエル兄様の下半身を隠していた布団をひっペ返して、部屋中の人に注目されているのが耐えられなかったのか、手で慌ててぞうさんを隠したけれど、金髪青目のねぇちゃんに、ぺいっと手を剥がされてしまい、ジョエル兄様は顔を真っ赤にして震えていた。

ちなみに、伯父さんとおじいちゃんは治療が目的だと知っているので、傍観者だ。

ショルさんは、壊死しそうなジョエル兄様の膝に手を当てて、魔力を膝に注ぎ始めて、じわじわと綺麗な生きた足に造り替えている。

再生魔法のスペシャリストのねぇちゃんは、目を閉じてふるふる震えているジョエル兄様を無視して、何やら成長が止まっていたお尻の辺りから足までを触って何かをしている。

多分、神経が回復して触られている感触があるジョエル兄様は、感動と羞恥で震えているようです。

そして、大人を経験した私は思うのです。

「ぞうさんは、普通の大きさにしましょう」と。

いえ、皆、医者や専門家は「性器に大小の優劣は無い」と言いますけれどーー

「嘘だ!」と、思いましたね。

お付き合いしていた男性と「もうそろそろ体の関係を」と、いざ始めようとしたら、下半身のお毛毛に隠れてしまった男性器を見て「男性の性器はあそこから大きくなるのかな?」と、無知な私は信じておりましたが、準備万端の私のアソコに挿入せずに、なんて言うんですかね? 私を使ってマスターベーション?しているんですかね?

よくわからないながらも、友達に相談したら「それ、マイクロペニスだよ」と言われて、そういう方達がいるのを初めて知って、目から鱗が落ちましたが、私はそれ以来、当時お付き合いをしていた男性を冷めた目で見てしまうようになってしまい、お別れしました。

それから「大は小を兼ねる」とか言いますけど、アレも嘘ですね。

時と場合によります。

いや、ね? わかるでしょう?

女性のアソコから「おぎゃあ」と赤ちゃんが生まれてくるのですが、体の準備が出来ていない時に「対戦しましょう」と男性に来られても普通の女性は逃げ出します。

皆、諦めてください。

大きな、大きな『愛』がなければ、女性は逃げ出すのです。