軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

九十三話

プロミネンス侯爵家の屋敷に一台の馬車が訪れていた。

馬車に刻まれているのはミッシア辺境伯家の家紋である。

馬車の訪れの知らせを聞きプロミネンス侯爵家の面々は家族総出で出迎えていた。

「ミシリウス殿。遠路はるばるのお越し歓迎いたしますぞ。アリシアも元気そうだな」

ミシリウス・フォン・ミッシア。

辺境伯家の嫡男でアリシア姉様の旦那様である。

「侯爵様直々のお出迎えありがとうございます」

「お父様。お母さま。ご無沙汰しております」

「アリシア姉様。おかえりなさい」

「ただいま。クロードも元気そうね」

「クロードは元気すぎて困っているところだよ。アリシアも変わりないようで安心したよ」

「ここで長話もなんだから中へどうぞ」

使用人が丁寧に扉を開けて皆で移動する。

居間に移動してそれぞれ席に着席し使用人が紅茶を給仕するのを待ってミシリウス義兄様が口を開く。

「まずは我が領に装備を卸していただきありがとうございます」

「それはクロードの功績だな。素材を集めるために数日家を空けて心配させられたけどね」

「心配をおかけしてすみません。ですがおかげで余裕を持って数を揃えることができます」

「クロード君が優秀だとはアリシアから聞いていましたが本当なのですね」

「自慢の息子ですよ」

「来る途中に街中の様子をみましたが民に活気があって羨ましいです」

「アポロニアの建設の件もあって民に大量のお金が流れたからね。その影響かな」

「でもお父様。いくらプロミネンス領が豊かとはいえ建設費用をよく出せましたね」

「うむ。恥ずかしい話だがクロード関連で儲けた資金とクロードが個人的に稼いだお金をかなり借りている」

「僕が持っていてもあまり使わないですからいいんですよ」

クロードは洗礼の時にゲーム時代に稼いだお金も受け取っており所持している額は桁が違っていたりする。

それに加えて役職として与えられた軍需品の取引に立ち上げた携行食関連の収益。

さらには執筆した魔法書の利益にプラスして素材集めのおまけで取れた素材などを売っているためこの世界でもトップを誇る収益をあげていた。

「8歳で爵位持ちなのに加えて商才もあるとは羨ましい限りですね」

「身内自慢になってしまいますがこれで個人の武力もありますし軍略もできて勉強もできますから」

「プロミネンス侯爵家の神童とはよくいったものですね」

「兄様と姉様が丁寧に教えてくれましたからそれに楽しかったですし」

「楽しかったで済むような話ではないんだけどね。本人はこうだからね」

その後も他愛無い会話が続けられた。