軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

六百二十二話

その頃、異世界では大騒ぎとなっていた。

クロードがいないことに気が付いたエリーゼは授業をほっぽりだして父親であるポセイドスに報告。

報告を受けたポセイドスが衛兵を投入しても行方はわからず、ダメもとでハイエルフ達に確認。

話を聞いたハイエルフ達は精霊に頼み精霊王に確認を取りクロードがこの世界からいなくなったことが発覚した。

クロード達が暮らしている大陸を管轄する神は3柱だ。

北欧の主神、オーディン。

世界樹を管理し精霊達を統括する精霊王。

そして、処理しきれなくなった澱んだ魔力を流し込まれる魔界を管理する邪神ロキ。

この3柱の神が同程度の権限を持って管理しているのだ。

邪神ロキは分体がクロードとの戦いに敗れ、本体にその余波が及んだ。

精霊王は滞っていた魔力の循環を正常化する為に精霊達の運用を4大精霊達と協議している最中だった。

管理する3柱の神のうち2柱が動けない中、オーディンはクロードの追放を慣行したのだ。

精霊王は勿論、戦いに敗れた邪神ロキもこの蛮行に抗議した。

しかし、クロードの転生を主導したオーディンは転生させた自分がこの世界に脅威をもたらす可能性のある人物を追放しただけだと抗議を跳ねのけた。

納得できることではなかったが管理する神3柱が本気でぶつかり合えば人間界にも大きな混乱をもたらす。

その為に、精霊王と邪神ロキは引き下がった。

だが、何もしなかったわけではない。

精霊王はクロードと契約している精霊達から連絡を受け天照大神に接触しクロードのことを頼んだ。

元々、天照大神は自分の領域を荒らされたことを怒っていた。

地球で争いをするつもりはなかったがクロードの存在を秘匿し鍛えることを了承した。

異世界では1つ異変が起きはじめていた。

それは争いが終結しつまらないと思った北欧の主神オーディンの手によるものだった。

神力を魔力に変換しそれを各地域にばら撒く。

ばら撒かれた魔力はあらゆる負のエネルギーを吸収し魔物を次々と生み出していく。

この異変に対して各国は自国の民の保護を優先するしかなかった。

それでも小国では村が見捨てられ犠牲となり多くの人がなくなった。

邪神ロキは流れ込んでくる負のエネルギーを抑え込むことに注力するしかなく身動きがまったくとれなくなった。

後にこの事態を人々は魔の時代と呼ぶこととなる。

ただ一人、戦いの神であるオーディンだけが笑っていたという。