軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百九十七話

「早速というわけではないが王家の所有している魔剣などを見ていかないか」

「それはありがたいことですが急ぐ理由でもあるのでしょうか」

「ふむ。正直、持て余しているという理由が大きいかな」

「正直、ぶっちゃけましたね」

「王家の所有する魔剣や呪われた道具は集めようとして集めたわけではないのだ」

「と、言いますと」

「過去に暴走を引き起こした事例があってな。危険物を隔離するという理由から自然と集める形となってしまった。壊すという意見もあったのだがあれだけ強大な力を持つ物を壊すと何が起こるかわからんということで隔離するしかなかった・・・」

「下手に壊さなかったのは正解ですね。下手をすれば王城が吹き飛ぶ可能性もありました」

封印されている精霊の格にもよるが恨みの溜まった精霊が暴走すれば尋常でない悲劇が生まれてもおかしくない。

「こちらだ」

そう言ってポセイドスは先導するように歩きはじめる。

クロードも来たことがない区画だ。

何かを警戒するように騎士が立っておりポセイドスを見ると道を譲る。

「ここから先が隔離区画だ。すまんが儂はここまでだ」

そう言って立ち止まる。

隔離区画からは凄まじい怨念を感じる。

常人がこの怨念に充てられれば正気を失うかもしれない。

「正直、ここまで精霊が怒り狂うとは・・・。これは一筋縄ではいきそうもありませんね」

「我々でも近づくのは危険かもしれません」

「それなら僕が1つ1つ持ちだしましょう」

「お願いします」

クロードは隔離区画に入り比較的怨念の少なそうな槍を手にして戻ってくる。

「どうにかなりそうですか」

「説得してみましょう」

そう言ってエルダーエルフ3人が槍に宿っている精霊に話しかける。

クロードも注意深くその様子を眺めている。

どうやら槍に封じられた精霊は怒りを徐々に収めていき説得に応じてくれたようだ。

槍から怨念がなくなり光ったと思ったら1体の精霊が現れた。

精霊は姿を消しどこかに去っていったようだ。

「クロード殿。次を頼む」

「わかりました」

クロードは魔剣や呪われた道具を次々に運びエルダーエルフ3人が怒り狂った精霊を説得する。

途中でポセイドスが手配してくれた食事を取った後も作業を続けていく。

大半の魔剣や呪われた道具は処理できたのだが一部は現状、手を付けられないと判断してそのままにすることになった。

このまま放置するのも危険との判断からクロードのアイテムボックスに回収され王宮の危険物は処理されたのだった。