軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百九十話

ハイエルフ3人組は混乱していた。

クロードと共に部屋に入ったと思ったら光に包まれ気が付けばクロードだけがいなくなっていた。

「おぃおぃ。惚けてるな。死ぬぞ」

そう言って声をかけてきたのはイフリートだ。

今も周囲からは魔法が飛んできていてイフリートが炎の障壁を出して防いでくれている。

何が起こったかはわからないが今はこの危機を乗り越えることが重要だ。

頼りになるクロードはいないが3人もここまで遊んでいたわけではない。

すぐに役割を分担し反撃に出る。

1人が防御に徹し残りの2人がピクシーを確実に減らしていく。

3人だけで部屋を制圧するのに半日ほどかかった。

完全に安全になったとは言えないが状況を整理する必要がある。

「とにかくあの光がなんだったのか・・・」

光に包まれた瞬間何かが起こったのは間違いない。

「はい。は~い。説明に来てあげたわよ」

そう言って現れたのはウンディーネだった。

ここに契約者はいないが4大精霊なら世界樹を自由に動き回ることなどたやすいだろう。

「簡単に言うとずるをしている貴方達に精霊王様がお怒りです」

そう言われてハイエルフ3人組は思い当たる節があったのか表情が固まる。

「とは言え、貴方達が試練に挑む決意をしたことは喜ばしいことだわ。そこで、クロードから引き離し独力で残りの部屋を攻略すること。以上です」

ここからどれぐらいの部屋数を攻略しなければならないかわからないが試練の失敗だけは避けられたようだ。

「ウンディーネ様。クロードは無事なのですか」

「クロードなら元気よ。というか、かなりのハイペースで攻略してるわね」

クロードなら確かにあり得る話だった。

「はぁ・・・。こうなってしまったからにはやるしかないわね」

クロードについていくことで試練を突破しようとしたのはずるだったのだろう。

しかし、こうして再びチャンスを貰ったのだ。

ならばその期待に応えなければ。

ハイエルフ3人組は気持ちを新たに次の部屋へと足を踏み入れた。

1つの部屋に半日程かかったが精霊王の慈悲だろうかその次の部屋はセーフティーエリアだった。

3人は簡単な食事を取り泥のように眠り疲れを癒すと再び攻略を再開する。

罠部屋であったり環境の悪い部屋などもあったがそれでも確実に1部屋1部屋攻略を続けた。

途中から攻略した部屋数を数えるのを辞め目の前に集中する。

この短期間で3人は急成長をしていたが本人達にその自覚はなかった。