軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

五百二十六話

いよいよクロードは世界樹280層まで到達していた。

ここから先は人と鳥が合わさったような魔物であるハーピー達の世界だ。

ハーピー達は素早い身のこなしに加えその歌声で精神に揺さぶりをかけてくる厄介な性質を持っている。

今も対峙しているハーピーが歌いクロードを眠りの世界に誘おうとしている。

クロードは精神耐性を持っているためその影響を受けることなく行動することが出来ていた。

しかし、問題は一向に眠りに落ちないクロードに対してハーピーは上空から降りてこない。

ここで役に立ったのは風の精霊達だ。

ハーピーの上空から強風を起こしそれに耐えられなくなったハーピーが地上に落ちてくる。

クロードはその隙を逃さず次々とハーピーを斬り捨てていった。

討伐されたハーピーは魔石と風の属性石を落とし、稀にその姿が変じて風の精霊へと姿を変えた。

彼女らによると元々は風の精霊であり、長いこと過ごすうちに滞留していた魔素を取り込みハーピーへと変じてしまったとのことだった。

そして彼女たちは力を貸す代わりに他の精霊達も解放して欲しいと頼まれた。

クロードは元々、精霊達の育成の為に階層中をまわっていたこともあり承諾した。

元ハーピーであった風の精霊達はクロードが引き連れていた風の精霊達よりも格が高く精霊魔法も教えてくれた。

彼女達が歌うのに合わせてクロードも魔力を乗せた歌を歌う。

出合うハーピー達を完全に眠らせることは出来ないがそれでも動きを阻害することが出来ており今までよりもペースを上げて討伐することが出来るようになっていた。

そしていよいよ300層に到達した。

300層を守るのはアエロー、オーキュペテー、ケライノ、ポタルゲーの4姉妹である。

残念ながら精霊魔法の歌声は彼女達4姉妹には効果がないようだ。

4姉妹もこちらを行動不能に陥らそうと美声を響かせているが千日手だ。

痺れを切らしたのだろう4姉妹のうちの1体が急降下して鋭い爪で引き裂こうとしてくるが冷静に捌き逆に手傷を負わせることに成功する。

クロードとしては今の一撃で決めるつもりだったのだが耐久値も他の個体と比べて高いようだ。

風の精霊達がハーピー4姉妹を叩き落そうと上空から風魔法を放つが落ちてくる様子がない。

このまま睨めっこをしていても仕方がないのでクロードから動くことにした。

風の精霊達に強風を起こしてもらいその風に乗って上空へ飛び上がる。

急な方向転換などは難しいが勢いに乗りそのまま4姉妹のうちの一人に斬りかかるのだった。