軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百九十一話

「菅原博司君。そろそろ起きてくれないかな」

クロードは転生前の名前を呼ばれて驚いて飛び起きた。

自分が真っ白い空間にいることに気づく。

「ここは・・・」

「ここは君の精神世界さ。悪いけどお邪魔しているよ」

そう言って呼びかけてきたのは炎をまとった人型の何かだった。

「地球の精霊からは醜い魂だと聞いていたけど今世の君は精霊が好む魂をしているね。今世の親が良かったのかな」

「イフリート。あまり時間がないのだから本題に入りなさいな」

そう言って現れたのは水をまとった美人だった。

「少しの雑談ぐらいいいじゃないか。ウンディーネ」

「あはは。二人とも仲が良いね。僕はシルフだよ」

そういって語りかけてきたのは性別不明の小人に羽の生えたような容姿をしている。

「本当にな。喧嘩をするほど仲が良いとはお主達の為にある言葉だ。私はノームという」

「4大精霊ですか」

「我らのことを知っているとは感心だな」

「クロード君。貴方は精霊の泉を管理している水の上級精霊が干渉しなければ失明していたところよ」

「我の末裔の説明不足が招いたことだ。すまなかったな」

そういってイフリートは頭を下げている。

「ちなみに僕達がわざわざ干渉したのは精霊との親和性をあげるためだよ。起きた時には精霊と会話できるようになってるから頑張ってね」

「お前さんに干渉したのは頼みがあったからだ。4大属性である火。水。風。土。の適性のあるエルフは多いのだが他の属性になると適性のある者が少なくてな」

「君にお願いしたいのは適性持ちの少ない精霊達と触れ合って欲しいんだ」

「精霊は現世の者と触れ合うことで成長して高位の存在へと進化していくの」

「お前さんは東方の地で龍脈に触れたことで滅多に適性のない精霊なんかとも触れ合えるはずだ」

「精霊王からも多くの精霊と契約しろと言われていますから」

「あの狸爺。接触しているなら俺達に何か一言あってもいいだろうに」

「我関せずの精霊王様にしては珍しいわね」

「あはは。僕達の行動は多分読まれてるね」

「精霊王様は精霊全体のことを考えておられる。儂らが動かなくても他の精霊達のことを考えておられたということか」

「そのようだな」

「そろそろ時間ね」

「僕らは1000層にいるから頑張って昇ってきてね」

「最後に警告しとくかの。あまり神々を信用しないことだ。あの者達は常に自分のことしか考えていない。君がこの世界に転生させられたのも偶然ではないぞ」

「それはどういう意味ですか」

クロードは質問するが4大精霊の姿が薄れていき意識が浮上していく感覚に襲われるのだった。