軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百九十話

クロードが精霊の泉に入り始め3日程経った。

今では精霊の泉から流れてくる魔力を無意識化で制御することも可能となっている。

「驚いた。親和性の高いエルフでも制御するのに数か月はかかるんだけどね」

「それでこれからどうしたらいいんですか」

「まずは目に魔力を集中してごらん」

クロードは目に魔力を集中させるように意識する。

「いっつ・・・」

すると目に激痛が走る。

慌てて目に集めていた魔力を拡散させる。

「あぁ。流石にいきなりは難しかったか。でも何度か繰り返せばコツを掴めるはずだよ」

クロードは今度は慎重に目に魔力を集中させる。

しかし、今度は何も起こらなかった。

それを見てイフはアドバイスを送ってくれる。

「痛みに恐れて魔力を調整したらダメだよ。普通は見えない精霊を見ようって言うんだ。精霊を見るためには精霊の泉の魔力を過剰に目に集めて目を変質させる必要があるんだ」

「変質って日常生活に支障とか出ないんですか」

「私は元々精霊を見れていたから聞いた話になるけど副作用として遠くまで物がよく見えたり動体視力があがったりするらしいね。慣れるまでは色々大変らしいけど慣れたら困らないって話だ」

どうやらデメリットは慣れるまでは大変ということだけらしい。

「それならいいです」

クロードは覚悟を決めて目に魔力を集中させる。

またしても痛みに襲われるが覚悟が出来ていた今回は我慢して耐えることに成功している。

しばらく目の痛みに耐えていると視力がいきなり失われる。

そして今までとは比べ物にならない程の痛みに襲われ意識を手放した。

イフはいきなり倒れたクロードに驚き慌てて精霊の泉の中に入りクロードを支える。

精霊の泉からクロードを引っ張り出して状態を確認する。

目に異様に魔力が集中している。

このような状態は想定していなかった為に軽いパニックに陥りかける。

『落ちつきなさい』

そこに精霊の泉を守護している水の上位精霊から話しかけられる。

イフは火の精霊から好かれる体質だがその逆に水の精霊とは相性が悪い。

本来であれば水の上位精霊が話しかけることはなかった。

しかし、クロードが関わっているために話しかけてきたようだ。

『彼は今過剰に魔力を目に流したことで急激に目が変化しています。普通は少しずつ変化するものですが彼は適性が高かったためにこのような形になりましたが目を覚ます頃には変化も終わっているでしょう』

それだけ告げると水の上位精霊は姿を消してしまった。

イフはそれでも心配でクロードのことを見守り続けたのだった。