軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百四十八話

王都に戻ったクロードとエリーゼは国王陛下であるポセイドスに呼び出され王宮へとやってきていた。

「陛下、お呼びとのことですが」

「お主達、思い当たることはないのか」

「そう言われましても」

「ドラゴニア王国と言えば思いつくことがあるであろう」

「お忍びでドラゴニア王国に行ってきましたが何か問題がありましたか」

「一時的にとは言え拘束されたそうだな」

「確かにそういうこともありましたが」

「向こうの不手際とはいえ我が国の上級貴族と王族を拘束したとして正式に謝罪があった」

ドラゴニア王国はゲルマン王国との同盟を重要視している。

謝罪があっても不思議ではない。

「詳しく調査した結果。王都の治安を守る衛兵の中に不正を働いていた者が発覚したそうだ」

「そうですか」

同盟国とは言え他国でのことである。

報告を受けたとしても何か思うところはない。

「お話はそれだけでしょうか」

「お主なら危険はないのはわかっているが他国に行くときは事前に知らせてくれると助かる。今回は被害者という形だったが問題が起きてからでは遅いからな」

それまで黙って話を聞いていたエリーゼが口を開く。

「私がドラゴニア王国に行ってみたいと言ったばかりに申し訳ありません」

「エリーゼ。私は責めているわけではないよ。だが、ドラゴニア王国は我が国に友好的だが全ての国がそういうわけではない。我が国の足を引っ張りたくて仕方のない国などもある。そういった国なら何を仕掛けてくるかわからないという話なんだよ」

「以後、気をつけます」

「暗い話はこれぐらいにして明るい話題といこうか」

どうやら陛下の話はまだ続くようだ。

「明るい話題ですか」

「二人の婚約発表の件だ」

「婚約発表ですか」

「仮にも王族と上級貴族の婚約だ。国内外を含め大々的に発表する必要がある」

「堅苦しいのは苦手なのですが」

「そういってくれるな。既に周辺の国々には告知しているしその為の準備も進んでいる」

国王陛下であるポセイドスが合図すると使用人がやってくる。

「クロード様。エリーゼ様。衣装合わせをしたいのですがよろしいでしょうか」

「わかりました」

そういって使用人の後に続き国王陛下であるポセイドスの執務室を後にする。

その後は二人揃って着せ替え人形のような気持ちを味わっていた。

婚約発表の為の衣装は既に出来上がっており細かい修正をするだけだったのだが装飾品はどれがよいだろうかと様々な物を身に着けては外すを繰り返すこととなった。

クロードはこれまで獲得した勲章の関係もあり比較的早く解放されたのだが制約のないエリーゼは夜遅くまで侍女達に解放されなかったのである。