軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四十三話

ファールハイトは指揮を執りつつもオークの遭遇報告が減ってきているのに疑問を覚えていた。

「このタイミングで後続が減っている。スタンピードの原因が解決したとは考えにくい。誰かがダンジョンの封鎖をしていると考えるべきか」

「しかし誰がこの状況で封鎖を。ダンジョンの管理部隊が居残っているのは確認されていますがとてもそんな余力がある状況ではありません」

「最後にクロードと接触した部隊はここか。どんどんダンジョンに向かっていることを考えるとクロード達が封鎖をしているのか。無茶をするなと言ったのに我が弟ながら困った奴だ」

「瓦解していた部隊の再編にダンジョンの封鎖。弟君は優秀なのですね」

「まったく。弟が味方にいてよかったですよ。戦略も戦術も平気でぶち壊してくれる。取りこぼしは困りますが数が減っている今が好機です。各諸侯軍に足を速めるように通達を出しましょう」

クロードはさすがに疲労を覚えていた。

「クロード様。そろそろ休んでください。後は我々が引き継ぎます」

カリオン達も居残っていた王国部隊も疲労は抜けきっていないが8歳のクロードの奮戦により戦えるまで回復していた。

「わかった。倒す必要はない。ダンジョンの入り口は幸い狭いからうまくローテーションを組んで封鎖するんだ」

最低限の指示を出し終えたクロードは防護柵の中で横になりすぐに眠りに落ちた。

どんな状況でも寝れるのはネツァルと二人で各所をまわっているときに身についた特技だった。

ファールハイトは全体の動きを確認しながら騎士団の投入のタイミングを計っていた。

包囲網が狭まったことで各所に配備されている兵の厚みは増してきている。

少人数でダンジョンの封鎖をしているであろうクロード達のためにまとまった戦力を送ってやりたいところだが今騎士団が抜ければ中央部が瓦解する可能性もある。

焦りは禁物だと自分自身に言い聞かせてクロード達の無事を祈るのだった。

ファイネルはリムテック伯爵領に入り途中で通りかかった村では先遣部隊として送った騎士団に救援されたらしく偉く感謝された。

中央で指揮を執っているのはファールハイトのはずなので別動隊として動いているクロードの功績だ。

クロードが再編した防衛部隊を吸収して進軍を続ける。

吸収した防衛部隊の状態はよく後方に配備したが足を引っ張られることもなく順調に進んでいる。

ファイネルの率いる歩兵部隊はオークとの遭遇率が低く包囲軍全体としてはやや突出する形になっていた。