軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百二十二話

「ミッシア辺境伯領は順調に復興が続いているわ」

「何か支援できるといいのだけどね。他の貴族の目もあるし、中々ね」

いくら親族だからと言って大手を振って支援をすれば他の貴族が面白くないのは目に見えている。

「そんなこといって、お父様もクロードも支援してくれてたのは知ってるわよ」

「ファールハイト兄様の手腕ですよ」

「他の貴族にばれないように商隊に便宜を図ったりは骨が折れたけどね」

余裕のあるファイネルとクロードは全てがミッシア辺境伯領にいくわけではないが付き合いのある商会を使ってこっそりと支援していたのである。

「それはそうとアイリスは何をしていたんだい」

「私は魔法の研究をしていたわ。魔法競技祭でクロードに負けたのが悔しくて対抗できそうな魔法を探しているところね」

「それは来年の魔法競技祭が楽しみだね」

「姉として絶対に負けないんだから」

これはアイリス姉様に負けないように来年も気合を入れて取り掛かる必要がありそうだ。

「それでクロードは引きこもって何をしていたのかしら」

「僕は鍛冶技術を学んでいましたね。アダマンタイトの加工もばっちりです」

「クロードはどんどん出来ることが増えていくね」

「ドラゴニア王国でも大活躍だったと聞いているし誇らしいよ」

「私もクロードに負けないように頑張らないとね」

「エリーゼ様もその歳で高等部の生徒に負けない腕をお持ちだと聞いておりますが」

「私の目標はクロードだもの。まだまだ頑張りますわ」

「お互いを高めあえるその関係は羨ましいわね」

こんな感じでお茶会は楽しく過ぎていった。

夕食も終わり暇を持て余していたクロードは屋敷の本を眺めていた。

その中に厳重に封印処置をしてある本を見つけ気になり手に取ってみる。

慎重に封印を解いていくと何故この本が厳重に封印処置をされていたのかが明らかになる。

本自体が魔力を帯びており呪術についてまとめられた物だった。

何故プロミネンス侯爵家の本にこんなものが混ざり込んでいたのかは謎だが次々とページを読み漁っていく。

そこに記載されていたのは人を呪うための方法ばかりだった。

しかし、クロードにはこれを有効に使えないだろうかというあるひらめきがあったのである。

本を自室に持ち帰りそれを元に魔道具を製作していく。

作っているのは呪いで身体能力と魔力を制限する魔道具だ。

クロードは力が強すぎるため常に全力を出せていない。

そこでこの魔道具で意図的に制限をかけることで修業の役に立てられないかというのが狙いだったのである。