軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

四百九話

クロードが授業を受けていると来賓室に客が来ていると言われ急いで向かうと国王陛下であるポセイドスの使者であった。

「クロード卿。授業中に申し訳ない。陛下が至急王宮に来るようにとのことです」

「お勤めご苦労様です。確かに承りました」

授業中に呼び出されるとは尋常なことではない。

悪い予感を覚えつつもクロードは王宮へと向かった。

王宮に着いたクロードはすぐにポセイドスの執務室に通される。

「陛下。お呼びとのことですが」

「同盟国であるドラゴニアがまずいことになった」

「ドラゴニアがですか」

「隣国が攻めてきて戦力を派遣したところ魔物の動きが活発化したらしい」

「魔人達が暗躍している可能性がありますね」

「無論その可能性もあるが同盟国として戦力を派遣することが決まった。クロードには申し訳ないが先行してドラゴニアに入ってもらいたい」

クロードに否はない。

同盟国の危機とわかれば立場上頷くしかない。

「わかりました」

「身分の証明として王家の家紋入りの徽章を用意した」

護衛の騎士が進み出て国王陛下のポセイドスに箱を差し出す。

ポセイドスは箱から徽章を取り出すと自らクロードにつけてくれた。

「吉報を期待しておるぞ」

「それでは僕はこれで失礼します」

クロードは退室して誰もいないことを確認して転移魔法でドラゴニアの王宮前に飛んだのだった。

ドラゴニアの王宮を警備する兵士は突然現れたクロードを警戒して武器を構えてくる。

「お前はいったいどこからやってきたんだ」

「怪しい者ではありません。ゲルマン王国のクロード・フォン・プロミネンス辺境伯です」

「ゲルマン王国の辺境伯だと。急報を伝えたとは聞いているが到着が早すぎる」

「僕は転移魔法が使えますから」

騒ぎに気付いたのか城から兵士が新たにやってくる。

「どうした」

「突然そこの子供が現れゲルマン王国の辺境伯だというのですが対応に困っていまして」

その兵士は訝しむようにクロードを見るがある一点で目が止まる。

「それはゲルマン王国の王家の徽章。すぐに上の者に確認をして参りますのでお待ちください」

そういって慌てて城へと戻っていた。

兵士はクロードもよく見知った人物を連れて戻ってきた。

「クロード卿。よくきてくれた」

「ミューヘン卿。お久しぶりです」

「転移魔法が使えるとは聞いていたがクロード卿が来てくれるとは思わなかった。こんなところで立ち話もなんだ。すぐに陛下への謁見の手配を整える」

ミューヘン卿と共にクロードは無事にドラゴニアの王宮に入ることが出来たのである。