軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

三百六十話

霊峰に向かう道中クロードは仮眠をとっていた。

これは龍脈を守る神からの助言による。

何でも体力と魔力をかなり使うらしく儀式の成功率をあげるために体調を万全にしておくことを勧められたからだ。

牛車は順調に進み霊峰の麓までたどり着いた。

牛車でこれるのはここまでということで儀式に必要な道具を担いで霊峰を登ってゆく。

日が中天に差し掛かった頃、洞窟が見えてきた。

儀式の場はこの洞窟の奥にあるということで松明を手に中に入っていく。

洞窟はしばらく進むと下降しておりどんどん下りてゆくこととなった。

洞窟を進むごとになんだか嫌な感じを受ける。

「うむ。かなり澱んでおる。間に合うかはやはりぎりぎりじゃな」

儀式の道具を担いでいる人達はかなり辛そうではあるが気を振り絞り進んでいく。

歩いている途中でクロード達は揺れに襲われる。

「洞窟の中で地震とは最悪ですね」

「この洞窟はかなり強固に作られておる。それよりも急ぐのじゃ」

続々と儀式の道具を担いでいた人達が倒れクロードと龍脈を守る神が代わりに儀式の道具を担ぐこととなったが何とか儀式の場までたどり着くことができた。

儀式の場は突き出た場所にあり下は溶岩で満たされていた。

龍脈を守る神が言うとおりに儀式の道具をセットしていく。

「これで準備は完了じゃ。中心に立つのじゃ」

「なんだか力の流れを感じますね」

「龍脈の流れを感じとれているようじゃな。その力を1度取り込み汚れを浄化したら外に放出するのじゃ」

「わかりました。やってみます」

クロードは力を取り込み自分自身の体で浄化するイメージをして力を放出する。

儀式は長時間にわたり執り行われクロードが疲労でフラフラしはじめた頃、儀式の場が清浄な空気で満たされた。

クロードの手元には1本の刀が現れていた。

「なんとか成功したようじゃの。その刀は龍脈の力が結晶化したものじゃ」

「どうしたらいいんでしょうか」

「その刀は龍脈に認められた結果じゃからの。お主が持っておるといい。というかお主にしか扱えん」

「わかりました」

「とにかくご苦労じゃったな。場所にもよるが儀式に耐えたことで龍脈の力を借りられるようになったはずじゃ。主の使命にもきっと役立つじゃろう」

「そういうことは先に言って欲しかったですね。ですが、今は休ませてもらってよいですか」

「儂が住んでおる住処があるからそこで休んでいくとよい」

儀式の場の奥に案内され社にお邪魔する。

社はかなり荒れ果てていたがそんなことを気にする余裕もないほど疲れていたクロードは中に入るとすぐ眠りに落ちていった。